クリスチャン・ウッド

ロケッツは今年のドラフト26位指名権と4選手を獲得

今シーズンのプレーオフで11年ぶりのカンファレンスファイナル進出を果たしたマーベリックスが、来シーズンに向けてさっそく動き始めた。

『ESPN』によると、マブスはロケッツとのトレードで今年のドラフト1巡目26位指名権とボバン・マリヤノビッチ、マーキーズ・クリス、トレイ・バーク、スターリング・ブラウンの4選手を放出して、クリスチャン・ウッドを獲得したという。

現在26歳のウッドは、2015年のドラフトにアーリーエントリーするも指名を受けられず、セブンティシクサーズと契約を結んだが主にGリーグでのプレーを強いられた。その後、4年間でホーネッツ、バックス、ペリカンズとチームを渡り歩いたが、十分なプレータイムを得られなかった。しかし、2019-20シーズンに所属したピストンズでは、アンドレ・ドラモンドがトレードされて出場機会が増えたことで才能を開花させた。

そして、昨シーズンからロケッツで主力としてチームを牽引し、今シーズンは平均プレータイム30.8分で17.9得点、10.1リバウンドのダブル・ダブルに加えて、2.3アシスト、1.0ブロックを記録。これまでプレーオフに出場した経験はなく、2017年には中国リーグの福建スタージョンズと契約するも、試合に出場することなく解雇されたりと、苦労を重ねてきたウッドにとっても、このトレードは大きなチャンスとなる。

マブスとしてもカンファレンスファイナルでウォリアーズに敗れた時から、センター陣の補強を今オフの目標に掲げていた。エースであり司令塔のルカ・ドンチッチがリバウンドでもチーム最多本数となっているだけに、機動力があり、リバウンドも取ることができるウッドは、指揮官ジェイソン・キッドが求めるバスケットスタイルにフィットしつつ、ドンチッチの負担を減らすことができそうだ。

一方のロケッツは、今シーズンは20勝62敗でリーグ最下位に終わったが、ジェイレン・グリーンやアルペラン・シェングン、ジョシュ・クリストファーなどのルーキーが存在感を発揮。球団はセンターのシェングンのプレータイムを伸ばしたいと考えているようで、ウッド放出はWIN-WINと言える。また、今回ドラフト指名権を得たことで、ロケッツは今月下旬に行われるドラフト2022で3位、17位、26位の指名権を保有している。