ウォリアーズが3ポイントシュート28本中10本成功に対し、マブスは43本中20本成功
現地5月24日、ウォリアーズvsマーベリックスのプレーオフ西カンファレンスファイナル第4戦は、0勝3敗と崖っぷちのマブスが119-109で勝利し、スウィープ負けを回避した。
第1クォーターは28-24と拮抗したが、3ポイントシュートが7本中わずか1本成功のウォリアーズに対して、マブスは12本中7本成功とシュートタッチが良かった。第2クォーターの立ち上がりでジョーダン・プールに3ポイントシュートを、ジョナサン・クミンガとモーゼス・ムーディーにも得点を許し、29-31と逆転されたマブスだったが、ここからスペンサー・ディンウィディーがダービス・ベルターンスの3ポイントシュートとドリアン・フィニー・スミスの得点をアシストする。さらにレジー・ブロックの3ポイントシュートにベルターンスのダンクシュートと10-0のランを決めたマブスがあっという間に逆転。ジェイレン・ブランソンを中心にチームでバランス良く得点を重ね62-47で前半を終えた。第3クォーターに入ってもマブスは13本中8本成功と確率良く3ポイントシュートを成功させて、ウォリアーズを寄せ付けず、99-70で第4クォーターを迎えた。
しかし、このシリーズで後半に圧倒的な強さを見せてきたウォリアーズが、今回も第3クォーター終盤から反撃を開始した。プールが冷静にボールを回し、クミンガとムーディーの2人で得点を量産。また、ここにきてマブスは3ポイントシュートに当たりが来なくなったが(7本中1本成功)、ウォリアーズは4本すべて成功とリズムを取り戻した。
こうして、一時は29点もあったリードが徐々になくなり、残り約3分半には8点差(110-102)にまで詰められた。しかし、その直後にルカ・ドンチッチが左ウイングからのドライビングダンクを沈めてリードを2桁に戻した。その後も一進一退の攻防が続いたが、ブロックの3ポイントシュートなどでマブスが逃げ切り、シリーズ初勝利を挙げた。
マブスはドンチッチが30得点14リバウンド9アシストとゲームハイの得点を挙げたがフィールドゴールは26本中10本成功に留まっていた。しかし、スミスが23得点、ブロックが3ポイントシュート10本中6本成功を含む18得点を挙げ、他にもブランソンとベンチから出たディンウィディーとマキシ・クレーバーも2桁得点を挙げたように、チーム全員で積極的に得点に絡んだ。
スミスは「ロッカールームにいた全員が、僕たちはもっと良いバスケットができると思っていた。それに、とにかく勝ちたかった。前半はもう必死だったよ」と振り返った。
1勝を挙げたとはいえ、マブスに後がないことは変わりない。それでもドンチッチは「僕たちは勝つことができると信じているし、一戦一戦やっていくしかない」と意気込んだ。
一方、後半に追い上げを見せたものの今シリーズ初黒星を喫したウォリアーズのステフィン・カリーは「ダラスのエゴが出ていた。彼らは何も失うものがなかった」と語った。「早い段階から自信を持ってプレーしていたし、僕たちは彼らを減速させることができなかった。まるで雪崩のようだった」
そして、指揮官スティーブ・カーも「今夜のダラスは最高だった」と相手を称えた。「彼らは勝利に値するプレーを見せた。これはカンファレンスファイナルで、これがあるべき姿なんだ」