アンドリュー・ウィギンズ

3年ぶりのファイナルまであと1勝

現地5月22日に行われたプレーオフ西カンファレンスファイナル、ウォリアーズvsマーベリックスの第3戦は、ステフィン・カリーが10本中5本の3ポイントシュートを含む31得点11アシスト、アンドリュー・ウィギンズが27得点11リバウンド、クレイ・トンプソンが19得点7リバウンド、ジョーダン・プールがベンチから10得点を記録し、ウォリアーズが109-100で勝利した。

3年ぶりにプレーオフに進出したウォリアーズは、今シリーズ3連勝でNBAファイナル進出に王手をかけた。もしウォリアーズがこのままシリーズに勝利すれば、2019年以来のファイナル進出となる。

前半はトンプソンとプールの3ポイントシュートに当たりが見られなかったものの、第2クォーター終盤にカリーを軸に8-0のランで逆転したウォリアーズが、48-47で前半を折り返した。これまでのシリーズと同様に第3クォーターに強さを発揮(30-21)してリードを広げると、勝負どころの第4クォーター序盤には、トンプソンが3ポイントシュートを連続で成功。そしてウィギンズがルカ・ドンチッチ越しに強烈なポスターダンクを炸裂させてチームに勢いを与えると、104-99で迎えた残り54.2秒には、それまで1本しか3ポイントシュートを決められていなかったプールが勝負を決めるディープスリーをねじ込んだ。

ウィギンズのダンクは当初オフェンスファウルと判定されたが、ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーがチャレンジを要求し、再審の結果、得点として認められた。ウィギンズは「エネルギーが感じられたダンクだった」と、第4クォーターのプレーを振り返った。「審判がダンクを自分から取り上げようとしたけど、スティーブがチャレンジしてくれたおかげで認められた。コーチに感謝している」

ティンバーウルブズ時代には経験できなかった舞台でプレーしているウィギンズは「これが当たり前だなんて思っていない」と話している。「チームが今の状況だとしても、(勝利すればシリーズ突破が決まる)クローズアウトゲームが一番大変。相手は、戦わずして脱落するようなチームではないし、タフなチーム。まだ仕事は終わっていない。集中を保って、仕事を終わらせないといけない」

またウィギンズは、試合を重ねるたびに細かな修正を指示してチームを勝利に導いているコーチ陣を称えた。「とても大変だと思うけど、ウチのコーチは素晴らしい仕事をしてくれている。どのシリーズも、どの試合も異なるのに、彼らは即座に修正してくれる。流石だと思う」

「(試合中のディフェンスの修正は)そこまで大変ではない。ウチにはリーダーシップを取れる選手が多いからね。ドレイモンド(グリーン)やルーン(ケボン・ルーニー)は守備時に声を出して指示してくれる。彼らが声を出さなくても、マイク・ブラウン(アソシエイト・ヘッドコーチ)がサイドラインから大きな声で教えてくれる。彼らのおかげでやりやすいんだ」