クリス・ポール

「神様のおかげで、まだ引退しなくて済んでいる」

2020-21シーズンのNBAファイナルに進出したサンズは、21-22レギュラーシーズンで球団記録の64勝(18敗)という戦績を残してプレーオフに進出した。

2年連続のカンファレンスファイナル進出が期待されていた中、現地5月15日にホームで行われたマーベリックスとのカンファレンスセミファイナル第7戦に90-123で完敗し、シーズンが終わった。

試合後の会見に応じたクリス・ポールは「1点差だろうと、30点差だろうと、負けは負け」と、敗戦を受け止めていた。接戦になると予想された『GAME7』だったが、サンズは前半終了までに30点のビハインドを背負って(57-27)勝負を決められた。思ってもいなかった形での敗戦を受け、「チームメートに何か伝えることはある?」という質問に「練習を再開させること以上のメッセージはない」と、ポールは答えた。

「少なくとも、自分たちには優勝できる可能性があった。プレーオフに進出した16チームに残れたわけで、素晴らしいレギュラーシーズンを送れた。それでも、自分たちの目標を達成できなかった。来シーズンに向けて各々がレベルアップすること以上に大切なことはない」

ポールは「常に改善する余地はある」と、来シーズンに向けてコメント。「すでに息子からも『練習しよう』というメールが来た。これまでの試合を振り返っても、個人としてだけではなく、チームとして成長できる部分はいつだってある」

2024-25シーズンまで契約が残っているポールは、今月37歳の誕生日を迎えた。今シーズンが優勝する最大のチャンスとも言われていたが、本人は「いつだって同じようなことを言われる」と意に介していない。

「何も思うことなんてない。2008年にも同じようなことを言われた。負ければいつだって『今シーズンが優勝する最大のチャンスだった』と言われる。自分やチームに関して言えば、また来シーズンに向けて努力するということ。神様のおかげで、まだ引退しなくて済んでいる。健康な状態で来シーズンを迎えたい。まだ現役を続ける」