クレイ・トンプソン

「この勢いをカンファレンスファイナルに持って行きたい」

現地5月13日に行われたプレーオフ西カンファレンスファイナル、グリズリーズvsウォリアーズの第6戦は、クレイ・トンプソンが14本中8本の3ポイントシュートを含む30得点、ステフィン・カリーが17本中6本の3ポイントシュートを含む29得点、ケボン・ルーニーが22リバウンド、アンドリュー・ウィギンズが18得点11リバウンド、ドレイモンド・グリーンが14得点15リバウンド8アシストを記録し、ウォリアーズが110-96で勝利した。

この試合の主役は、『GAME6クレイ』ことトンプソンだった。トンプソンは、プレーオフシリーズの第6戦に強いというデータがある。この試合前の時点で、出場した直近6回の『GAME6』で平均27.8得点、3ポイントシュート成功率53.8%というスタッツを残していた通り、勝てばシリーズ突破という大舞台でチームに勝利をもたらす大活躍だった。

2019年のNBAファイナルで左膝前十字靭帯を断裂し、翌年の秋にアキレス腱断裂の重傷を負って2シーズン続けて全休したトンプソンは、自身とチームにとって3年ぶりのカンファレンスファイナル進出について「昨日の夜に『今日は30点を決めよう』と思って眠りについたわけではなくて、ここまでの歩みを振り返っていた。再びシリーズの勝ち上がりを決める試合に出場できて、幸運にも活躍できた。この勢いをカンファレンスファイナルに持って行きたい」と語った。

プレーオフシリーズの『GAME6』に強い理由を聞かれた彼は「分からない。本当に分からないんだ」と答えた。「ただ、今日のような瞬間もプレッシャーも大好物なんだ。あらゆる瞬間が一瞬の間に過ぎ去ってしまうから、感謝しないといけない。今の質問への答えは分からない。説明できる類の話ではないね」

そして、カンファレンスファイナルに戻ってきた感想を求められると「特別なこと」と答えた。「これまでの数年、チームとして素晴らしいチャンスに恵まれた。もちろん勝ち上がりたいと思っていたけど、今は違うブロックから勝ち上がってくるチームと戦う試練を楽しみにしている。カンファレンスファイナルに戻れたことを祝いたい気持ちでいるけど、すぐに切り替えて日曜の試合(マーベリックスvsサンズの第7戦)を見て分析する。次のシリーズも難しいものになる。プレーオフは勝ち上がるたびに厳しくなるものだから」