運動量で勝る日立東京に前半は圧倒されるも、トータルの戦いぶりで上回る。

NBLは4月22日(金)、23日(土)で4試合が行われた。トヨタ東京は日立東京を90-86で破り、首位をがっちりキープしている。

トヨタ東京は試合開始当初こそ無難に立ち上がったが、第1ピリオド半ばに日立東京に9-0のランを許すと、そのまま運動量で上回る相手に試合の主導権を握られ、前半を終えて31-45と苦しい状況に。

後半、悪い流れを断ち切ったのは田中大貴だ。前半は2得点1アシストと不発だった田中が、第3ピリオドだけで3本の3ポイントシュートを含む14得点3アシストを記録。インサイドから得点を重ね、相手の注意が集まるようになるとパスで味方のゴールを演出、さらには3ポイントシュートも決める完璧な内容だった。

それでも第3ピリオドの最後には再び逆転を許し、60-62とビハインドを背負うも、もう流れはトヨタ東京のものだった。第4ピリオド序盤に7-0のランで日立東京を突き放すと、その後は集中したディフェンスで試合をコントロールし、追い付かれることなく90-86で勝利を手にした。

日立東京はジョシュ・ハイトベルトがゲームハイの25得点をマークしたものの、前半に飛ばしすぎて勝負どころで踏ん張れなかった印象。一方のトヨタ東京はジェフ・ギブスが20得点、田中が19得点を記録した他にも、控え組も含めたトータルの戦いぶりで日立東京を上回った。

また、東芝神奈川は千葉相手に連勝。これで36勝16敗、4位アイシン三河とのゲーム差が3となり、レギュラーシーズン3位が確定している。


4月23日の試合結果
三菱電機名古屋 88 81 西宮
東芝神奈川 104 57 千葉
トヨタ東京 90 86 日立東京
アイシン三河 熊本

明日もトヨタ東京vs日立東京が、今日と同じ郷土の森総合体育館で開催される。
来週は、トヨタ東京が4月29日(金)に敵地でサイバーダインつくば、4月30日(土)にはホームの代々木競技場第二体育館に戻って西宮と対戦する。日立東京は30日に予定されていた熊本戦が残念ながら中止。5月1日(日)にキッコーマンアリーナに西宮を迎える。

またゴールデンウィークということで5月3日(火)と4日(水)にも試合が組まれている。トヨタ東京は首位に立っているが、2ゲーム差でリンク栃木に追われている。直接対決こそ残っていないが、レギュラーシーズン終了まで残り5試合、油断のできない展開となっている。