ステフィン・カリー

試合前には指揮官スティーブ・カーがコロナ陽性で離脱

現地5月9日に行われたプレーオフ西カンファレンスセミファイナル、グリズリーズvsウォリアーズの第4戦は、ステフィン・カリーが第4クォーター残り45.7秒から連続して決めた8本のフリースローが違いを生み出し、ウォリアーズが101-98で勝利した。

この日のウォリアーズはクレイ・トンプソン(7本中0本)とジョーダン・プール(3本中0本)が3ポイントシュートを決められず、カリーも14本中4本の成功と苦しんだ。また、試合開始直前には、ヘッドコーチのスティーブ・カーが新型コロナウイルス検査で陽性と判定される
など、選手たちにとって精神的な影響が懸念される事態も起こった。

しかしウォリアーズは、固いディフェンスでグリズリーズのオフェンスを乗せず、終始リードされる苦しい展開の中、終盤のフリースローで確実に加点し、シリーズ3勝目をあげた。

カリーは「今日は大変な1日だった」と、カー不在での勝利を振り返った。「2016-17シーズンも、コーチが腰に問題を抱えていて長期不在だったことがあった。ただ、チームのゲームプランを理解して、今までと同じアプローチで今日の試合に臨まないといけなかった。しっかりプランを実行しようとトライしたけど、第3クォーターまで機能しなかった。オフェンスは良くなかったけど、ディフェンスで抑えて勝つことができた」

「ショットセレクションやシュートミスが、チームのトランジションディフェンスに影響した場面もあったけど、オフェンスの流れが良くなくても第4クォーター開始の時点で数ポゼッション差だったのは、チームにとってモチベーションになった。それに今日のような試合を経験したことがあったから、どうすればいいか分かっていた」

トンプソンは「ステフも、自分も、JP(プール)もシュートを決められなかった」と試合を振り返っている。そして、第4クォーターだけでの18得点を含む32得点で勝利に貢献したカリーについて、こう語った。

「ただ、ステフは自分が歴代最高のシューターという気持ちでプレーしていた。たった一度だろうと良い形でリムを狙える状況、あるいはフリースローでも構わないけど、それがあれば彼の調子は戻る。今日はチーム全員が彼について行った。全員で戦ったことを誇りに思う。シーズンを戦う上では、今日のように良くない日もある。だけど、ディフェンスで勝つことができた」

敗れたグリズリーズは、ジャレン・ジャクソンJr.が21得点、タイアス・ジョーンズが19得点を記録するも、第3戦で負傷した右膝の影響により欠場したジャ・モラントの穴を埋められず、惜敗した。

第5戦は現地11日、1勝3敗と追い込まれたグリズリーズのホームで行われる。