ジェームズ・ハーデン

エンビード「まだウチのベストプレーを見せられていない」

現地5月8日に行われたプレーオフ東カンファレンスセミファイナル、ヒートvsセブンティシクサーズの第4戦は、ジェームズ・ハーデンが第4クォーターでの16得点を含む31得点7リバウンド9アシスト、ジョエル・エンビードが24得点11リバウンドを記録し、シクサーズが116-108で勝利した。

眼窩骨折、脳震盪から復帰したエンビードは、第3戦に続いてチームの勝利に貢献した。しかしこの日のハイライトは、ヒートに5点差(106-101)に詰め寄られた後の第4クォーター残り3分1秒にクラッチ3ポイントシュートを成功させたハーデンのパフォーマンスに尽きる。

10本中6本の3ポイントシュートを含むフィールドゴール18本中8本を決めたハーデンは、試合後の会見で「何かが変わったわけではなくて、シュートが決まっているだけ」と語った。「第1、2戦でシュートが決まっていたら、違った展開になっていたと思う。もちろん、ジョー(エンビード)がいてくれるのも大きい。フルメンバーでやれれば何ができるかは分かっているし、各々の仕事も楽になる」

「ウチの選手は、適切な意識で試合に臨んでいる。彼らを称えるべき。ただ、ジョーがいない状況で、チームとしてシュートを決められなければ試合に勝つのは簡単ではない。第2戦まではシュートが決まらなかった。それでも第3戦には自信を持って臨めたし、ヒートにだって勝てる。自分たちは自信を持ったまま第3、4戦に挑めた。第5戦でも攻守両面で全力を尽くさないといけない」

また、エンビードは「まだウチのベストプレーを見せられていない」と語った。「今日の16ターンオーバーは多過ぎる。それにワイドオープンなシュートも外した。まだまだ修正しないといけない部分はある。それと同時に成長する余地もある。自分たちのベストに程遠いけど、それはポジティブなこと」

フェイスガードを着用してプレーを続けているエンビードは「まだ自分もベストな状態に戻っていない」とコメントした。「以前のように試合を支配するようなプレーができていない。今はチームとして機能すること、そうではない部分を把握している段階。これからの試合でも攻守両面で集中してプレーしないといけない」

敗れたヒートは、ジミー・バトラーが40得点、バム・アデバヨが21得点7リバウンド、ビクター・オラディポがベンチから15得点だった。バトラーは「彼は優れた選手で、やるべきことをやった」とハーデンを称えた。

第5戦は、現地10日にマイアミで行われる。