ルカ・ドンチッチ

クリス・ポールをファウルトラブルに追い込み勝利

現地5月8日に行われたプレーオフ西カンファレンスセミファイナル、サンズvsマーベリックスの第4戦は、ルカ・ドンチッチが26得点7リバウンド11アシスト、ドリアン・フィニー・スミスが12本中8本の3ポイントシュートを含むプレーオフキャリアハイの24得点を記録し、マブスが111-101で勝利した。

この日の勝因は、サンズの司令塔であるクリス・ポールをファウルトラブルに追い込み、第4クォーター中盤までにファウルアウトさせたことだろう。ポールは前半だけで4つのパーソナルファウルをコールされてしまい、後半も出場時間が限られた。そして第4クォーター残り8分58秒に6回目の個人ファウルを吹かれて退場。ファーストラウンドから試合の第4クォーターにチームを牽引してきたリーダーを失ったサンズに反撃する力はなかった。

マブスを率いるジェイソン・キッドは、ポールをファウルトラブルに誘い込んだドンチッチとジェイレン・ブランソンを称賛した。「対戦チームにいる最高のポイントガードから、何をどうすれば良いのかを教わった。この時期にそれを実行できたことがクールだ」

ハーフタイム直前にはポールとドンチッチが談笑する姿があった。その直前にポールから4つ目のファウルを引き出したドンチッチは、この時のやり取りを明かしている。「彼がリバウンドを取りに来たのには驚いた。彼から『そんなに強く押したか?』と聞かれて、『そこまでではないよ』と答えたんだ。そうしたら『スマートなプレーだな』と言われて、僕も『そうだね。知っているよ』と言った」

ドンチッチは「CP(ポール)がいなければ、相手にとってはタフになる」ともコメントした。シリーズ連敗スタートとなっていたマブスは、ホームに戻っての連勝でシリーズ戦績を2勝2敗のイーブンに戻した。ドンチッチは「ディフェンスがしっかりしていればウチは危険なチーム。守備が鍵だった」と言うと、1勝3敗という状況になるのを避けられたチームの力についても、「僕はチームの力を信じている」と語った。「勝つ可能性が1%になっても、チームの力を信じている。このチームの絆は特別なんだ」

敗れたサンズは、デビン・ブッカーが35得点、ポールは23分の出場で5得点5リバウンド7アシストだった。第5戦は、現地10日にフェニックスで行われる。