ヤニス・アデトクンボ

「自分の長所を生かせれば良い形を作れると信じている」

現地5月7日に行われたプレーオフ東カンファレンスセミファイナル、セルティックスvsバックスの第3戦は、ヤニス・アデトクンボが42得点12リバウンド8アシスト、ドリュー・ホリデーが25得点7リバウンドを記録し、ホームのバックスが103-101で勝利した。これでバックスはシリーズを2勝1敗としている。

カンファレンスセミファイナルでは珍しく中3日も間隔が空いた中、終盤まで激しい攻防が続く接戦となった。アデトクンボが第4クォーター残り44.3秒に屈強なフィジカルを生かしてレイアップをねじ込んでバックスが101-100と勝ち越すと、次のポゼッションではジェイレン・ブラウンがレイアップをミス。リバウンドを拾ったホリデーは、ジェイソン・テイタムとの1対1からフローターを成功させ、バックスがリードを3点(103-100)に広げた。

セルティックスはタイムアウト後のプレーで、マーカス・スマートが3ポイントシュートを狙ったものの、ホリデーとの接触でコールされたファウルはシュートファウルと判定されず、3本ではなく2本のフリースローしか与えられなかった。

気持ちを切り替えて1本目を決めたスマートは、2本目を故意に外して自らリバウンドを奪い、残り3.1秒にシュートを放つがミス。それでもセルティックスはロバート・ウィリアムズ3世がリバウンドを拾ってレイアップを狙うが、これも決まらない。さらにアル・ホーフォードがリバウンドを記録し、試合終了のブザーと同時にティップショットを押し込んだかと思われたがリプレーで確認した結果、シュートのリリースはブザー後と判明して得点とは認められず、バックスが逃げ切った。

ダブルチーム、トリプルチームで対応されても当たり負けすることなく、そして豊富なスコアリングバリエーションで40得点超えを記録してチームの勝利に貢献したアデトクンボは「目の前の状況に対して、直感を信じてプレーした」と語った。

「正しいプレーができる時も、そうではない場合もあるけど、自分の長所を生かせれば良い形を作れると信じている。その時々の状況を見て、正しい選択をしようと心がけている。それでチームの役に立ちたいし、試合に勝てるよう導きたい。そういう気持ちでプレーしている」

アデトクンボは、フィールドゴール19本中4本の10得点に終わったセルティックスの大黒柱、テイタムをマークしていたウェス・マシューズのディフェンスを称えた。「ウェスは本当に素晴らしかった。テイタムの前に立ちはだかって、できる限りタフなシュートを打たせようとしていた」

敗れたセルティックスは、テイタムの他、ブラウンが27得点12リバウンド、ホーフォードが22得点16リバウンドだった。スマートは最後のプレーについて「完璧な(フリースロー)失投だった」と振り返った。「相手の選手は準備ができていなかったようだけど、ウチは準備万端でリムに向かった。何度かチャンスがあったけど、上手くいかなかった」

第4戦は、現地9日にミルウォーキーで行われる。