ジミー・バトラー

「彼はボールを持ったら何でもできる選手。それに守備でも違いを生み出せる」

東カンファレンス首位でレギュラーシーズンを終えたヒートは、セブンティシクサーズとのプレーオフカンファレンスセミファイナル第1、2戦に勝利して敵地での第3戦に臨んだ。しかし、ジョエル・エンビードの電撃復帰より第2戦までとは流れが変わり、79-99で敗れた。

ヒートのジミー・バトラーは、ゲームハイの33得点を記録したものの、試合後の会見で「自分にも原因があるけど、もっとボールを動かさないといけない」と敗因を語った。「もっとチームのシューターをプレーに絡ませる必要がある。それは僕やカイル(ラウリー)の仕事だ。全員がプレーに絡んで、ボールを動かさないといけない」

バトラーは、シリーズ前からシクサーズ時代のチームメートであるエンビードの復帰を望んでいた。そのエンビードは、眼窩骨折と脳震盪により第2戦までを欠場し、今シリーズ中の復帰も危ぶまれたが、第3戦で復帰を果たすと36分のプレーで18得点11リバウンドを記録して勝利に貢献している。

バトラーは「ホーム、アウェーに関係なく、ジョー(エンビード)が出るのと出ないのとでは、ゲームもスカウティングレポートの内容も劇的に変化する」と語った。「彼は今までのキャリアでもずっとそういう存在だった。ただ、彼の出場だけが敗因ではない。彼の存在が大きかったのは間違いないけど、ターンオーバーやファウルも敗れた要因だ」

「(エンビードの復帰で)チームとして対策を練らないといけない選手が一人増える。彼はボールを持ったら何でもできる選手だからね。それに守備でも違いを生み出せる。今日ウチが79点だったのも、多くの場面で彼がボールをリムから遠ざけたからだ。僕たちは今日より上手くオフェンスを実行する必要があるけど、シクサーズにとってジョーが鍵だった。今日は相手のシュートも良かったしね。それにジョーがいるだけでピック&ロール、ピック&ポップ、アイソレーション、オフェンスリバウンドが機能する。対策を考えないといけない」