ゲイリー・ペイトン2世

「彼は6年間も苦労してここまで来たんだ」

現地5月5日、NBAはプレーオフカンファレンスセミファイナル第2戦でウォリアーズのゲイリー・ペイトン2世に対して、フレイグラントファウル2を犯したグリズリーズのディロン・ブルックスに1試合の出場停止処分を科した。

ペイトン2世は、第2戦の開始3分にトランジションからのレイアップを決めようとした際、後方から跳んできたブルックスのブロックを受けて空中でバランスを崩して床に落下し、左肘を骨折した。

このファウルについて、ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーも「あのプレーはフィジカルと呼べる類ではない。汚いプレーだ」とブルックスを糾弾した。カーは5日の会見でもブルックスの出場停止について聞かれると「リーグが決定したことだから、私の範疇外。これ以上何も推測することもない。この件についてはリーグが判断を下した」とコメントした。

ペイトン2世の復帰時期は未定だが、少なくとも今シリーズ中に再びプレーすることはない。カーは、ドラフト外から6年目にしてハードワークと粘り強いディフェンスが評価され、ようやくNBAでの居場所をつかんだペイトン2世の離脱を不憫に思っている。

「左肘を大きな器具で固定している。しばらく試合に出られない。彼はとても気落ちしている。以前も話したことがあったが、彼は6年間も苦労してここまで来たんだ。スポットライトの下で、プレーオフの試合で良いプレーをしていたのに、それを奪われた。本当に残念に思う。彼には、今よりもっと良い状況こそ相応しい」

ドレイモンド・グリーンも、ブルックスの出場停止について自身のポッドキャスト『The Draymond Green Show』の中で触れている。「速報だ。興味深いニュースだね。みんな、この件に関する僕のリアクションを聞けるよ。ブルックスに2試合の出場停止処分を科すかどうかが議論になっている。当然だね。フレイグラントファウル2を科された選手に関してだけど、故意かどうかは関係ない。ただ、現実問題として、ゲイリー・ペイトン2世はしばらく試合に出られない。避けようがない状態で、えげつない落ち方だった」