レブロン・ジェームズ

写真=Getty Images

9年連続ファイナル進出が途絶える可能性も意に介さず

このオフにレイカーズ移籍を決断したレブロン・ジェームズにとって、16年目の今シーズンは、キャリア初となる西カンファレンスでの戦いになる。『西高東低』が進むNBAでは、西の競争を勝ち上がるのは並大抵のことではない。いくら百戦錬磨のレブロンとはいえ、若手が多いレイカーズではプレーオフ進出も危ういのではないか、という懐疑的な見方もあるくらいだ。しかし本人は、東西の違いに関する話に関心を示していない。

10月11日に行なわれたウォリアーズとのプレシーズンゲーム後、レブロンは「そんな話を気にしたことは一度もない」と語った。「チームメートは自分をリスペクトしてくれている。それが一番大事なこと。辛抱強くやっていくだけだ。チームが若いことも理解しているが、彼らは学ぶことに貪欲な選手だ。僕も、彼らと一緒に学びたい」

レブロン個人は、2010-11シーズンから8年続けてNBAファイナル進出を果たしている。9年連続となればNBA歴代2位タイの記録に並ぶが、そのためには宿敵ウォリアーズをプレーオフで倒さなければならない。レブロンは、ファイナル連続出場記録について「意味のあること。連続記録は重要。連続試合出場、3ポイントシュート成功、ファイナル進出の連続記録は、キャリアを振り返った時の話題にもなるからね」と語った。しかし、その一方で「ただ、いつかは途絶えるもの」とも答えた。

シーズンが開幕し、チームケミストリーが予想以上にうまくいっても、移籍1年目の現実的な目標はプレーオフ進出だろう。連続ファイナル進出記録が途絶えたとしても、ファンが望むのは、『ヤング・レイカーズ』を引っ張り、全力を尽くして戦うレブロンの姿を見ることだ。レブロンも「優勝するには、素晴らしいチームにならないといけない」と、主張している。

「個人の争いなら、誰が相手でも競い合えると思っている。でも、優勝するには素晴らしいチームにならないといけない。個人の力が優れているのは非常に素晴らしいことだけれど、チャンピオンシップを勝ち取るためには、偉大なチームを作らないといけないんだ」