ステフィン・カリー

トンプソン「ステフィン・カリーは唯一無二の存在」

現地4月27日、ウォリアーズがナゲッツとのプレーオフファーストラウンド第5戦を102-98で制し、4勝1敗で西カンファレンスセミファイナル進出を決めた。

レギュラーシーズン終盤戦に負った足のケガの影響で、ここまでのプレーオフ4試合はシックスマンとして登場していたステフィン・カリーがこの第5戦から先発に復帰。ウォリアーズは前半だけでカリーが10得点、クレイ・トンプソンが9得点、ジョーダン・プールが8得点で続いたものの、ナゲッツもアーロン・ゴードンが15得点、ニコラ・ヨキッチが12得点12リバウンド5アシストを見せ、48-48で試合を折り返した。

第3クォーターも拮抗した時間が続いたが、ナゲッツは残り2分からデマーカス・カズンズが連続7得点をマークした。カズンズはケボン・ルーニーとの1on1からのフローターにタップシュート、そして第3クォーター終了間際には3ポイントシュートを沈めて、ナゲッツが78-70とリードして第4クォーターを迎えた。

良い形で第3クォーターを締めくくったナゲッツのペースでそのまま進むかと思われたが、第4クォーター立ち上がりでトンプソンのミドルシュート、オットー・ポーターJr.の3ポイントシュートにより、ウォリアーズが3点差に詰め寄る。その後は点の取り合いとなりウォリアーズが追いかける時間が続いたが、残り6分57秒にポーターJr.のアシストからゲイリー・ペイトン2世が3ポイントシュートを沈めてついにウォリアーズが逆転。

残り約2分半にはヨキッチにエルボーからのジャンプシュートを決められ90-90と同点に追いつかれたが、続くポゼッションでペイトン2世がカリーとの合わせからレイアップを決めると、今度はカリーがドライブを決めてウォリアーズが最後までリードを守り勝利した。

ウォリアーズはカリーが3ポイントシュート11本中5本成功を含む30得点5リバウンド5アシスト2スティールでチームを牽引し、逆転シュートを沈めたペイトン2世もベンチから3ポイントシュート4本中3本成功の15得点を記録した。

15得点9リバウンド3アシスト4スティールで貢献したトンプソンは、『スプラッシュブラザーズ』の相棒であるカリーについて「彼は僕たちのリーダーで、ウチで最も長くプレーしている選手で、僕たちのMVPだ。彼なしでは、僕たちの人生は難しい。ステフィン・カリーは唯一無二の存在で、これからも素晴らしいプレーをさも簡単かのようにやってくれるはずさ」と称えた。

一方、ナゲッツはヨキッチが30得点19リバウンド8アシスト1スティール2ブロック、ゴードンが15得点8リバウンド、ベンチから出場したカズンズが19得点を挙げて応戦したが、1勝4敗でファーストラウンド敗退となった。

指揮官のマイケル・マローンは、このファーストラウンド5試合で平均31.0得点、13.2リバウンド、5.8アシスト、1.6スティール、1.0ブロックを挙げてチームを引っ張ってきたヨキッチについて、「あの男は戦士だ。ニコラ・ヨキッチを批判する方法を見つける人たちのことを理解できない」と語った。「彼が完璧だとは言わない。ただ、彼は戦士の定義である競争力と一貫性を持ち合わせている。彼は多くの方法でゲームに影響を与えてくれた。今シーズンは地獄のようなシーズンだった。でも、願わくば、もう一度彼にMVPを受賞してほしい。当然、私は彼がMVPに値すると思っている」