バックス

セミファイナルでは東2位のセルティックスと対戦

昨シーズン王者のバックスは、プレーオフファーストラウンド第5戦でブルズを116-100で下し、4勝1敗で東カンファレンスセミファイナル進出を決めた。

試合開始4分間こそ拮抗したが、ゴール下でのヤニス・アデトクンボとブルック・ロペスのあわせ、ドリュー・ホリデーとアデトクンボによるアリウープ、グレイソン・アレンのコースト・トゥ・コーストなどで12-0のランを決めたバックスが第1クォーターを34-18と圧倒。第2クォーター以降もアデトクンボやボビー・ポーティス、そしてベンチから出場したパット・カナートンを中心にオフェンスを展開したバックスが常に2桁リードを維持して快勝を収めた。

バックスは33得点9リバウンド3アシストを挙げたアデトクンボ含む先発4選手が2桁得点をマーク。ベンチから出場したカナートンも3ポイントシュート9本中6本成功を含む20得点、アレンも13得点5リバウンドで勝利に貢献した。

結果的に4勝1敗でのシリーズ突破となったが、敗れた第2戦ではクリス・ミドルトンが負傷し、左膝の内側側副靭帯の捻挫と診断され、ファーストラウンド全休となる事態に陥っていた。アデトクンボは「第2戦の後、僕たちは何をすべきか話し合ったんだ」とシリーズを振り返った。「チームがどういう状況か、そして僕たちが何をしなければいけないのかは分かっていた。僕たちは必死にならなきゃいけなかった。高いレベルで競争して、できる限り細部にまで気を配り、ディフェンスで互いに助け合う必要があった。チームとしてやらなければいけないことをした」

指揮官のマイク・ブーデンフォルツァーも「今シーズンのロスターの層の厚さや質については、多くのことを話してきた」と語った。「今回のシリーズではチャンスを得た他のメンバーも良いプレーをした。私たちのディフェンスはよりタイトになり、この3試合は特にハードワークしてきた。私たちは良いチームだ」

一方、敗れたブルズはザック・ラビーン(健康安全プロトコル)と、アレックス・カルーソ(脳震盪プロトコル)が欠場した。さらに勝利した第2戦ではプレーオフキャリアハイとなる41得点を挙げたデマー・デローザンが、この第5戦ではバックスの硬いディフェンスを前に得点が伸びず、第1クォーターの試投数はわずか1本のみで無得点に終わり、試合を通しても11得点となった。

デローザンは「ウチには初めてプレーオフを戦う選手が多かったし、プレーオフで競争することがどういうものかを理解した。ディフェンディングチャンピオンを相手に戦ったこの経験から学ぶことはたくさんある」と語った。

ファーストラウンドを突破したバックスはセミファイナルで、ネッツにスウィープ勝ちしたセルティックスと対戦する。