来週で終演を迎えるB.LEAGUE#LIVE2021ダブドリリーグ。わずか5週間で争われているが、今週もいろいろなドラマがあった。最終週に向けて今週のダブドリリーグ全体を振り返っていく。
バランスよくスタッツを伸ばし快勝した比留木謙司
比留木謙司vs新岡潤の対戦は、9勝4敗1引き分けで比留木が新岡に勝利した。新岡は、主力のライアン・ロシター(アルバルク東京)とジョシュア・スミス(富山グラウジーズ)が欠場となる厳しい展開。スミスは水曜ゲームから復帰したものの、チーム全体で得点が伸びなかった。ただし、松井啓十郎(富山グラウジーズ)、ザック・バランスキー(アルバルク東京)の3ポイントシュートが確率良く決まり、3FGMと3FG%の項目を取れたのはお見事。
一方、B.LEAGUE#LIVE2021上、最高ランキングを誇るニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)が牽引する比留木だが、もう1人の要選手ジェームズ・マイケル・マカドゥの欠場が続いている。水曜ゲームで、マカドゥに代えて獲得したのが、言わずと知れたB2最強PGのレイナルド・ガルシア(佐賀バルーナーズ)。しかし27日バンビシャス奈良戦は点差が広がったこともあり、4クォーターはプレータイムなしで、8得点4アシストに留まった。B2選手を多く保有し、水曜ゲームがなかった選手も多くいたが、田中大貴(アルバルク東京)の24得点などで比留木が押し切った。
ダブドリリーグ初の完封勝利を成し遂げた渚紗
渚紗vs太田敦也の対戦は、なんと13勝1引き分けで渚紗が太田に完封勝利した。太田は、日本人選手のスタッツが伸びない苦しい展開。トレイ・ジョーンズ(群馬クレインサンダーズ)が日曜に27得点7アシストと爆発したものの、水曜は欠場となる大誤算。チャールズ・ジャクソン(広島ドラゴンフライズ)も土日は得点もリバウンドもシーズン平均を上回る活躍だったが、水曜のスタッツは伸びなかった。
一方、渚紗は、増子匠(アースフレンズ東京Z)の活躍が光る。今シーズン平均9.9得点だが、土曜が17得点、日曜が27得点、水曜が16得点と3試合で平均20得点。アシストも3試合平均5.3とシーズン平均3.8を上回った。またコティ・クラーク(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)とオヴィ・ソコ(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)が欠場となり、外国籍選手1人となったスコット・エサトン(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)のスタッツが伸びた。日本人選手もシーズン平均を上回るスタッツを残す選手が多く見られ、渚紗がダブドリリーグ初の完封勝利を飾った。