ニコラ・ヨキッチ

2年前の『ミラクル・ナゲッツ』再現なるか!?

現地4月24日に行われたプレーオフファーストラウンド、ウォリアーズvsナゲッツの第4戦は、ニコラ・ヨキッチが37得点8リバウンド6アシスト、モンテ・モリスが24得点、アーロン・ゴードンが21得点6リバウンド4アシストを記録し、ナゲッツが126-121で勝利した。

初戦から3連敗を喫し、負ければシーズン終了という状況で第4戦に臨んだナゲッツは、2点リード(123-121)で迎えた第4クォーター終盤も集中力を切らさず守りきった。勝敗を分けたプレーは、残り31秒にオースティン・リバースが見せた好ディフェンスだった。ウォリアーズのインバウンズパスから再開すると、オットー・ポーターJr.がアンドリュー・ウィギンズを狙って大きく浮かせたパスを通そうと試みた。しかし、これを読んでいたリバースがスティールに成功。ポゼッションを奪い返したナゲッツがシリーズ初勝利を挙げた。

リバースは「ウィギンズがスクリーンをセットするのを見て、彼がどこに向かうか分かったし、相手が何を仕掛けてくるか分かった」と試合に終盤のプレーを振り返った。「ウォリアーズはシーズン中も同じプレーを何度かやっていて、ウチを相手に決められてしまったことがあったからね。彼の表情を見て次のプレーが分かった。スティールを成功させられるとも確信していた」

これで1勝3敗となったが、ナゲッツが不利な状況に変わりはない。ただ、『バブル』で開催された2シーズン前のプレーオフで、ナゲッツは史上初のプレーオフ2シリーズ続けて1勝3敗から大逆転を果たし、驚異的な粘りを見せた。

ヨキッチは「オッズがウチにとって不利なのは分かっている。けど、それを跳ね除けたこともあるから、できないことはない」とコメントした。「プレーオフが始まってからプレッシャーは感じていない。相手の方が勝つと思われていたしね。僕たちは、ただプレーを楽しもうと思っている」

一方、敗れたウォリアーズは、ステフィン・カリーがベンチから33得点を挙げたが、3ポイントシュートは11本中3本成功に終わった。カリーは、キャリア初となる1試合でフリースロー4本を外した結果について「フリースローを外すのは、この世で最悪のフィーリング。僕は上手い方だから」と悔しがった。

サンフランシスコに戻っての第5戦は、現地27日に行われる。