デズモンド・ベイン

ジャ・モラントは苦しみながらもトリプル・ダブルを記録

現地4月21日に行われたプレーオフファーストラウンド、グリズリーズvsティンバーウルブズの第3戦は、グリズリーズが26点ビハインドから逆転し104-95で勝利を収めた。

エースのジャ・モラントは最終的にトリプル・ダブル(16得点10リバウンド10アシスト)で終えたものの、試合を通してフィールドゴール18本中5本(成功率27.8%)と絶不調で、ホームのウルブズに大量リードを許し、第2戦からの連敗は回避できないかと思われたが彼らはあきらめなかった。

67-83で迎えた第4クォーターから16-0の猛攻で同点に追いつくと試合の流れが一変する。ホームのウルブズのミスが目立ち始めたところを見逃さなかったグリズリーズは、タイアス・ジョーンズの3ポイントシュートでついに逆転。セカンドユニットのブランドン・クラークも大事な場面でレイアップ、フローター、フリースローをきっちり成功させ、デズモンド・ベインも3ポイントシュートで続いてリードを広げたグリズリーズは、第4クォーターを37-12で圧倒してシリーズ2勝目(1敗)を記録した。

15本中7本の3ポイントシュートを含む26得点を記録したベインは「シーズン中もずっと言ってきたことだけど、ウチは全員で戦っている。ネクストマンアップ(誰かが不調やケガでも次に出てくる選手がいるというチーム哲学)さ」と、試合後のインタビューで胸を張った。

「チームのみんなが全員の力を信じている。お互いを信じて、全員に挽回するだけの力がある。勝っていても負けていても関係ない。それだけの戦力がいるということ。試合終盤のハドルでは『このまま行こう!』と声をかけ合い続けた。誰が相手でもウチは戦い続ける」

後半だけで16得点、試合を通して20得点8リバウンドで勝利に貢献したクラークは「今日のような瞬間を追い求めてきた。これはプレーオフなんだ。チームベストのプレーをしないといけない」とコメントしている。

「ウチの選手層はリーグ屈指」と語ったモラントは、ジョーンズやクラークの名前を挙げ「彼らのおかげで勝てた」とチームメートを称えた。

一方、ホームでの勝利が濃厚な展開から逆転負けを喫したウルブズのカール・アンソニー・タウンズは「これまでも今日のような負けから立ち直ってきた。同じようにやり返したい」と語った。

第4戦は現地23日にミネソタで行われる。