ブランドン・イングラム

サンズはブッカーが足を痛め、第3クォーター終盤からプレーできず

現地4月19日に行われたサンズとペリカンズによるプレーオフファーストラウンド第2戦は、リードチェンジを20回も繰り返す接戦の末にペリカンズが125-114で勝利し、シリーズを1勝1敗とした。

ペリカンズの75-74で迎えた第3クォーター残り4分45秒、CJ・マッカラムのロングパスからの速攻でジャクソン・ヘイズがダンクを決めた際に、接触があったわけではないがブロックに跳んだデビン・ブッカーが右ハムストリングを痛めてコートを離れると、その後は試合に出場しなかった。ここまで3ポイントシュート11本中7本成功を含む31得点を挙げていたブッカーを失ったサンズだったが、83-90で迎えた最終クォーターにミケル・ブリッジズとキャメロン・ジョンソンを中心に得点を重ねて、残り8分22秒にジョンソンのダンクで96-95と逆転した。

しかし、ペリカンズはここでサンズに勢いを与えなかった。点を取られても取り返すことで1点リードを守るとマッカラムの3ポイントシュートで102-98と突き放し、その後もマッカラムとブランドン・イングラムが連続で3ポイントシュートを沈めた。続くポゼッションで、クリス・ポールにレイアップを許したが、サンズのディフェンスの戻りが遅いことを見逃さなかったルーキーのホセ・アルバラードがボールプッシュして、同じくルーキーのハーバート・ジョーンズの得点をお膳立て。このジョーンズのシュートが決勝点となり、ペリカンズが125-114で勝利した。

ペリカンズはイングラムが放った3本すべての3ポイントシュート成功を含む37得点と11リバウンド9アシスト1スティール1ブロックとトリプル・ダブル級の活躍を見せた。他にもマッカラムが23得点8リバウンド9アシスト、ジョーンズが14得点、ヨナス・バランチュナスが10得点13リバウンドで勝利に貢献した。

ベンチから出場して13得点6リバウンドで貢献したラリー・ナンスJr.は「良い勝ち方だった。さあ、ホームに帰ろう」と、ホームのスムージー・キング・センターで行われる第3戦に向けて意気込んだ。

勝利の立役者となったイングラムは「すべてが連動していた」と振り返った。「5人全員がオフェンスでもディフェンスでも、アクションを起こしていた。今日は本当に上手くいっていたよ」

ペリカンズ指揮官のウィリー・グリーンは「これは彼の最高のゲームの一つであり、とても大きなステージだったね」とイングラムを称えた。「私は彼を誇りに思う。彼は一生懸命プレーしてくれる。それに素晴らしいチームメートであり、人格も優れていて、バスケットIQも高い。今夜は彼のそういった面を披露してくれた」

一方、サンズは、ブッカーの他にもポールが17得点14アシスト、ブリッジズが19得点6リバウンド2アシストを記録し、合計6選手が2桁得点を挙げたが連勝とはならなかった。リーダーのポールは試合後、「僕たちにはステップアップできるメンバーがいる」と、ブッカーの負傷が敗戦の言い訳にはならないと語った。

『ESPN』によるとブッカーは20日に検査と治療を受ける予定とのこと。第3戦はニューオリンズで現地22日に行われるが指揮官のモンティ・ウィリアムズは「明日になれば、もっと多くのことが分かる」とブッカーについてコメントし、こう続けた。「我々は以前、クリスとブックなしでプレーしたことがある。もし、ブック抜きでプレーしなければならないなら、他の選手がやればいいんだ。我々はシーズンを通して、そうしてきた」