45得点5リバウンド5アシストを記録しつつ、0ファウル0ターンオーバーを達成
ヒートとホークスによるプレーオフファーストラウンド第2戦は、ジミー・バトラーがプレーオフでのキャリアハイとなる45得点を挙げたヒートが115-105で勝利し、シリーズを2勝0敗とした。
第1戦はヒートが最大32点のリードを奪っての快勝となった。しかし、第2戦はともに主力がファウルトラブルに陥り、ターンオーバーも相次いだことから、なかなかリズムをつかむことができず。ヒートの2点リード(56-54)で前半を終えた。
それでも、後半になるとヒートが主導権を握る。64-62で迎えた残り8分半、ケイレブ・マーティンがトレイ・ヤングからスティールして奪ったポゼッションでバトラーが3ポイントシュートを沈めると、PJ・タッカーも3ポイントシュートで続きリードを広げた。第3クォーターだけでバトラーが15得点を固めたヒートが31-22と上回り、87-76で最終クォーターを迎えた。
このままヒートのペースで進むかと思われたが、第4クォーターでホークスが反撃に出る。ファウルが混み、ここまで10得点だったボグダン・ボグダノビッチが爆発。3ポイントシュートやドライブからのジャンプシュートなどを次々と決めると、残り3分15秒に右コーナーからの3ポイントシュートを沈めて、3点差(101-104)にまで詰め寄った。
これで試合の行方は分からなくなるかと思ったのも束の間、ここからヒートはバトラーが3ポゼッション連続でシュートを沈める。ホークスのコミュニケーションミスを見逃さずにコースを取りダンクを決めると、続くポゼッションでも右ウイングからの3ポイントシュート、さらにコースト・トゥ・コーストを決めて、わずか56秒間でリードを2桁に広げて、ヒートが115-106での勝利を収めた。
ヒートはバトラーがプレーオフでのキャリアハイとなる45得点と5リバウンド5アシスト2スティールを記録し、ファウルとターンオーバーはともにゼロで終えた。ヒートの選手でプレーオフで45得点5リバウンド5アシストを記録した選手は、ドウェイン・ウェイド、レブロン・ジェームズのみで、バトラーは球団史上3人目の選手となったが、この記録を0ターンオーバーでやってのけたのはバトラーが初めてだ。
カイル・ラウリーが「最高のツーウェイプレーヤーだ」とバトラーを称賛すれば、マックス・ストゥルースも「今夜はジミーが助けてくれた。彼は僕たちのスーパースターだ」と続けた。それでも、バトラー本人は「ただアグレッシブであり続けた。ディフェンス与えてくれるものを受け取るだけだよ」と答えた。
一方、ホークスはボグダノビッチが29得点、そして第1戦はフィールドゴール12本中1本成功に終わったヤングが25得点6リバウンド7アシストを記録したが勝利には至らず、シリーズ連敗スタートとなってしまった。
ホークスの指揮官ネイト・マクミランは「今夜の違いはターンオーバーだった」と振り返った。「プレーオフの試合で19ターンオーバーをして勝てるわけがない。ヒートは私たちのターンオーバーから21得点を獲得した。その多くはトランジションから発生していて、それが違いだった」