マーカス・スマート

2位のミケル・ブリッジズに55ポイント差をつけての受賞

セルティックスのマーカス・スマートが、2021-22シーズンのディフェンシブプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

スマートは2014年のNBAドラフトで全体6位指名を受けて以来、セルティックス一筋で、在籍8シーズン目の今シーズンは出場した71試合すべてで先発を務め、平均12.1得点、3.8リバウンド、5.9アシスト、そしてリーグ7位となる平均1.7スティールを記録している。また、今シーズンのスティール総数は119本で、リーグ6位タイの数字だ。

191cmとサイズはないが、自分よりも体格が勝る相手を抑えられる力を持った守備職人で、これまでにオールディフェンシブファーストチームに2度(2018-19、2019-20シーズン)選出されてきた。また、2018-19シーズンには、シーズンを通してエナジーと努力に溢れるプレーでチームに貢献した選手に贈られるハッスルアワードを受賞している。

そして今回、スマートにとって初めての最優秀守備選手賞の受賞となり、ポイントガードの選手による受賞は1995-96シーズンのゲイリー・ペイトン以来の快挙となった。また、セルティックスの選手による受賞は2007-08シーズンのケビン・ガーネットに続き2人目となる。

投票は世界中のメディア関係者100名によって行われた。それぞれ1位から3位まで投票でき、1位票が5ポイント、2位票が3ポイント、3位票は1ポイントとなっている。その結果、スマートは37人から1位票を投じられ、トータル257ポイントで受賞した。2位はサンズのミケル・ブリッジズで202ポイント(1位票22)、3位はジャズのルディー・ゴベアが136ポイント(1位票12)となった。

球団の練習施設でチームメート、そしてペイトン本人に最優秀守備選手賞受賞を祝福してもらったスマートは仲間への感謝を語り、その後の会見で「これがどれほど偉大な賞なのか理解している。1996年のゲイリー・ペイトン以来のガードになれるなんて……」と受賞を喜んだ。

「これは間違いなく、とても意味のあることだ。道を踏み外さず、努力を続けていれば、物事は上手くいくと示すことができた。ゲームに影響を与える方法は一つではない。必ずしも得点である必要はないんだ。ここで自分を確立するためには、多くの選択肢がある」