「たった21試合しか一緒にやれなかった。高校時代の方が仲間と一緒にやれた」
レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルックの『ビッグ3』は、結成1年目に期待されたような成果を挙げられなかった。
プレーイン・トーナメントにすら出場できなかったレイカーズは、2021-22レギュラーシーズン最終戦の翌日、2019年からチームを率いたフランク・ボーゲルの解任を発表。このオフには再びロスターを再編成すると見られ、レブロン、デイビス、ウェストブルックのトリオも解体される可能性がある。
現地4月11日に行われたシーズン最後の会見で、シーズンを通して批判されてきたウェストブルックは「このチームの力になるために公平なチャンスを与えられたと思っていない」と、チーム批判とも取れる見解を示した。
レブロンとデイビスのデュオを中心に優勝した実績を考えれば、放出される可能性が最も高いのはウェストブルックだろう。レブロンは「人事を決めるのはフロントオフィス」としつつ、「僕はラスのチームメートでいたい」と語った。「ラスは毎試合で競争心をチームにもたらしてくれる。負傷が多いプロの世界で、毎試合に出場できるような選手は尊敬に値する」
レブロンとデイビスの負傷離脱により、『ビッグ3』が揃ってプレーできたのはわずか21試合のみ。また、レギュラーシーズンを通して41通りの先発ラインナップを組まなければいけないほど、今シーズンのレイカーズはチームとしての形を最後まで作れなかった。
レブロンは、デイビス、ウェストブルックとのチームについて「お互いを支え合えると思った部分は、ラスがテンポを生み出して、僕がウィングでプレーして、AD(デイビス)がロブパスの受け手になる状況。きっと上手くいくと思っていたし、僕たちはリーチもあって、相手のディフェンスを苦しめることができると思った」と主張した。
「でも、一緒にやれなかったのが上手くいかなかった最大の理由。たった21試合しか一緒にやれなかったんだ。シーズンの4分の1以下。27試合あった高校時代の方がチームメートと一緒にやれた」
レブロン個人はケガという不運もあったが、37歳のシーズンに平均30.3得点を記録するなど衰えは見られない。いつまでハイレベルなパフォーマンスを続けられるか、という質問に、彼は「闘志だったり、モチベーション次第」と答えた。
「幸いにも、夏に子供たちのトーナメントを見る機会があって、それが5年分のモチベーションになっている。いつまでやるとか、そういうのは考えていない。もしかしたら妻が想像しているより長くなるかもしれないしね。ただ、今シーズンも証明したように、まだまだハイレベルでやれる」