タイラー・ヒーロー

「今日のプレーはチームメートなしではできなかった」

現地4月5日に行われたヒートvsホーネッツの一戦は、第4クォーターを42-18と圧倒したヒートが144-115で勝利し、東カンファレンス第1シード獲得に一歩前進した。

リードチェンジを13回も繰り返す一進一退の攻防が続いたが、102-97で迎えた第4クォーターから試合が動き出す。タイラー・ヒーローとジミー・バトラーのフリースロー、さらにヒーローとダンカン・ロビンソンの3ポイントシュートなどで開始約4分間を15-2で突き放したヒートが主導権を握った。その後も第4クォーターだけで13得点を挙げたヒーローを中心に得点を重ねたヒートが勝利し、連勝を5に伸ばした。

ヒートはヒーローがベンチから出場して3ポイントシュート10本中6本成功を含むキャリアハイの35得点と6リバウンド3アシストを記録した。これにより、ドウェイン・ウェイドが持つヒートのベンチ出場での最多得点(35点)に並んだ。

ヒーローは「チームメートを称えなければいけないね」と試合後に語った。「彼らが僕を信頼してボールを預けてくれたから、僕は自分らしくプレーできるんだ。今日のプレーは彼らなしではできなかった。また一つ良い勝ち星を挙げて、プレーオフの準備をすることができた」

ヒートはヒーローの他にも、ジミー・バトラーが27得点5リバウンド8アシスト、バム・アデバヨが22得点9リバウンド3アシストでチームを牽引した。そして、直近5試合で平均5.6得点(うち2試合が無得点)と調子が上がってこなかったロビンソンが、この試合ではベンチから出場して3ポイントシュートを11本中7本成功させて21得点を記録した。

ここ5試合をベンチから出場しているロビンソンは「役割や関わり方、すべてが毎試合で違って見える」と振り返った。「でも、ウチにはいろいろなことができる選手がたくさんいるし、良いチームでプレーしていると僕も多くのものを得ることができる」

この勝利により、ヒートはレギュラーシーズン残り2試合のうち1勝を挙げれば、東カンファレンス首位が確定する。一方、敗れたホーネッツはマイルズ・ブリッジズが29得点、ラメロ・ボールが18得点14アシストのダブル・ダブルをマークし、計5選手が2桁得点を挙げたが勝利には至らなかった。指揮官ジェームズ・ボーレゴは「第4クォーターの出だしが悪かった。彼らは序盤で何本かシュートを決めていたのに対し、私たちは最初の5分間でドライになってしまった」と試合を振り返った。