カイリー・アービング

写真=Getty Images

低迷すれば、デイビスがトレードを要求するという噂も

ファンの前で来夏セルティックスと再契約を結ぶ考えを明かしたカイリー・アービング。シーズン開幕前に最高の報せを受けたファンは、大歓声でエースの決断を歓迎した。そして東カンファレンス優勝候補筆頭に挙げられているチームは、一枚岩となって新シーズンに臨むことができるようになった。

今後しばらくはセルティックスでプレーすることが濃厚になったアービングは、NBA優勝という目標を実現するためにスター選手の勧誘活動を行なっていると噂されている。そのターゲットと言われているのが、ペリカンズのアンソニー・デイビスだ。

『The Athletic』によれば、アービングとデイビスはセルティックスで一緒にプレーすることについて話し合ったという。もちろん、現時点では憶測の域を出ない話でしかなく、アメリカ代表でともにプレーした2人が、友人同士の会話の中で、軽い話題として出ただけかもしれない。しかし、今シーズンにペリカンズが低迷した場合には、デイビスが球団にトレードを要求する可能性がある、という報道もある。『The Athletic』は、リーグ関係者の話として、デイビスがトレードを要求すれば、その行き先はレイカーズかセルティックスになると伝えた。

仮にデイビスがトレードを要求しても、同じ西カンファレンスのレイカーズにフランチャイズプレーヤーを渡すとは思えない。万に一つ可能性があるとすれば、東のチームだろう。これまでも大型トレードを成立させてきたセルティックスならば、アービング、ヘイワード、デイビス、ジェイソン・テイタムが軸の『スーパーチーム』を結成させるチャンスがあれば、優秀な若手と2019年のドラフト1巡目指名権を放出し、ペリカンズが納得する条件を提示するかもしれない。

ただ、2017-18シーズンのオールNBAファーストチームに選出されたデイビスは、2019年のオフにペリカンズとスーパーマックス契約(5年2億3000万ドル『約261億円』)を結ぶ資格を得た。これだけの契約を提示できるチームはペリカンズのみで、見送るには惜しい超高額契約ではある。シーズン開幕間近の時期に降って湧いた超大型トレードの噂は、ペリカンズの成績次第で、熱を帯びるに違いない。