ラプターズ

勝負どころでジェームズ・ハーデン封じたディフェンス

現地3月19日に行われたラプターズvsセブンティシクサーズの一戦は、ラプターズがジョエル・エンビードとジェームズ・ハーデンを擁するシクサーズの強力オフェンスを封じ93-88で勝利した。

第1クォーター終了時点で2桁のビハインド(27-37)を背負っていたラプターズは、第2クォーターを30-17で圧倒し、逆にリードを奪ってハーフタイムを迎えた。

後半は再びスコアリングで苦しんだラプターズだったが、パスカル・シアカムが第3クォーターだけで10得点を記録してシクサーズに食らいついた。第4クォーターは一転してリードチェンジを繰り返す接戦に発展し、シクサーズは当然エンビードとハーデンにボールを集めるも、ラプターズはリバウンドとディフェンスで相手に決定的な仕事をさせなかった。

残り3分を切って87-86とリードしていたラプターズは、ここから守備の強度を上げてシクサーズのデュオに対抗。2点リード(90-88)で迎えた残り2.7秒、ペイント内に攻め入ったハーデンの動きを読んでいたクリス・ブーシェイが好ポジションを取ってオフェンスファウルを誘うことに成功。最後まで守り切ったラプターズが接戦を制し、敵地で6連勝をマークしている。

チーム最多となる今シーズン12回目のオフェンスチャージを記録したブーシェイは、昨シーズンまで所属したカイル・ラウリーから多くを学んだと、試合後の会見で語った。「カイルが相手からチャージを奪うところを何度も目にしてきた。僕はショットブロッカーとして優れているから、これまでも良いポジションは取れていた。ただ、いつもブロックできるとは限らないから、今はチャージを取ろうと思ってやっている」

NBAを代表するスコアラーの一人、ハーデンとのマッチアップについて、ブーシェイは「彼は非常に能力の高い選手で、フローターを放るのか、3ポイントシュートを打つのか、ステップバックからシュートを狙ってくるのか分からない。僕たちはペイント内を守る意識が高い。コーチからも、ゴールと向かってくる選手の間にポジションを取っていれば良い結果に繋がると言われている」と語った。

プレーオフへのストレートインを狙うラプターズにとって、この勝利は大きい。東カンファレンス7位の彼らは、6位キャバリアーズを1ゲーム差で追っている。