ジェイレン・グリーン

グリーンは延長戦だけで10得点を固めて勝利に導く

現地3月9日、ヒューストンのトヨタ・センターで行われたロケッツvsレイカーズの一戦は、延長戦の末に139-130でロケッツが勝利した。

ロケッツが最大リード12点、レイカーズが8点と終始拮抗したが、延長戦になるとジェイレン・グリーンが立て続けにシュートを決めてゲームを支配した。グリーンはドライブからのシュートと3ポイントシュート、そしてアルペラン・シェングンのスティールから速攻へと持ち込み、連続7得点を記録。さらに、トランジションからエリック・ゴードンが決勝点となる3ポイントシュートで続いたロケッツが、延長戦開始2分半を10-0として勝利をつかんだ。

ロケッツはグリーンが延長戦で挙げた10得点を含むキャリアハイの32得点、シェングンが21得点14リバウンドのダブル・ダブルを記録。またベンチから出場したジョシュ・クリストファーも21得点を挙げるなど先発5人を含む計7選手が2桁得点をマークして勝利に貢献した。

20歳のグリーンとクリストファー、そして19歳のシェングンと試合を牽引したルーキーたちの活躍に対し、指揮官スティーブン・サイラスは「彼らの成長はとても重要なこと」と語った。「彼らは仕事の重要性を学んで、自分のものにしている。そして困難な時期を乗り越えて、理想を追い求めて成功をつかんでいくんだ」

ロケッツは17勝49敗で西カンファレンス最下位に沈んでいるが、13試合ぶりに勝利した6日のグリズリーズ戦、続くヒート戦は敗れたものの、このレイカーズ戦と直近3試合で2勝を挙げている。指揮官は「とても楽しかったしエキサイティングだった。そんな私たちの姿を満員のファンに見てもらえて素晴らしかったよ。それに、我々のチームが逆境に対してカムバックできたことも素晴らしかった」と振り返った。

ゲームハイを記録してチームを牽引したグリーンは試合後、「とても良い気分だよ」とコメントした。「チームメートが僕をプッシュし続けてくれて、『止められるまで攻め続けろ』と言ってくれたんだ。だから僕はそれを実行した。今日はスーパービッグゲームだったね」

一方、敗れたレイカーズは、ラッセル・ウェストブルックが30得点、レブロン・ジェームズが23得点14リバウンドに加えてシーズンハイの12アシストで今シーズン5回目のトリプル・ダブルを記録したが、アウェー9連敗、そして直近7試合で6敗と苦しい状況が続いている。

レブロンは23得点を挙げたが、キャリア最長となっていた連続25得点以上は23試合で終了した。この試合ではフィールドゴールは26本中9本成功、3ポイントシュートも9本中1本しか決まらず「今までキャリアを通じて、そしてシーズンを通じて決めてきたシュートが決まらなかった」と振り返った。

6選手が2桁得点を挙げたが、勝ちきれなかったレイカーズの指揮官フランク・ボーゲルは「選手は戦ってくれたけど、十分じゃなかった。今日のディフェンスは崩壊していた」と嘆いた。