カイリー・アービング「この時期に仲間を失うのは辛い」
現地6月5日にバークレイズ・センターで行われた東カンファレンスセミファイナル第1戦、バックスvsネッツは、ケビン・デュラントが29得点10リバウンド、カイリー・アービングが25得点8アシストを記録したネッツが115-107で勝利した。
東カンファレンス上位チーム同士のシリーズ初戦に勝利したネッツだが、ジェームズ・ハーデンが試合開始1分に右ハムストリングスの筋肉を傷め、早々にロッカールームへと引き上げた。ハーデンはそのまま試合に戻ることができず、以前から痛めていた部分のケガの再発であるため、長期離脱の懸念もある。
ハーデンの交代に加え、バックスがPJ・タッカーを先発で起用してデュラントの押さえに当たらせる策も当たり、第1クォーターはバックスが優位に立ったのだが、ここでデュラントがビッグラインナップのバックス相手にディフェンスとリバウンドで奮闘することで踏み留まる。こうして前半は拮抗したが、後半に入るとシュートタッチの差が出始め、3ポイントシュートが6本(30本中)と不調でリズムをつかめなかったバックスを上回った。
デュラントは、試合後の会見でハーデンについて聞かれた際「彼がいないのは残念で仕方がない」と語った。「最初はケガかどうかも分からなかった。本当に残念だ。彼もこの試合でプレーしたがっていたし、僕も彼にプレーしてもらいたかった。すぐに回復して、これからもチームの輪の中に加わってもらいたい」
試合開始早々のプレーでハーデンが離脱した影響について、デュラントは「もちろん、彼が試合開始から最初のプレーでプレーできなくなってしまったので、チームとして気持ちを切り替えないといけなかった。コーチングスタッフが素晴らしい対応をしてくれて、それから出てきたチームメートも非常にハードにプレーしていた。とにかく、ゲームプランを遂行することだけを考えていたんだ」と答えた。
アービングも「この時期に仲間を失うのは辛い」と、ハーデンの離脱を嘆いた。「楽しく、正しいプレーができていたし、僕たちは大きな目標のために力を合わせているのだから、彼が抜けてしまったのは残念だ」
第1戦には勝てたものの、シリーズ全体を考えればハーデン不在による影響は決して小さくはないだろう。第2戦から必ずそこを必ずついてくるバックスに対して、ネッツがどう対応していくのか。またハーデンがどのタイミングで復帰できるかが、今シリーズの分かれ目になりそうだ。