ここ12試合で11勝と好調のヒート
現地3月16日、ヒートはキャバリアーズと対戦し113-98で勝利した。開幕序盤こそ黒星が先行したヒートたが、ここ12試合のうち11試合で白星を挙げるなどリズムを取り戻している。
序盤は拮抗したが、第1クォーターの残り3分を切ってアンドレ・イグダーラが2本、ダンカン・ロビンソンも1本の3ポイントシュートを沈めて37-26と突き放した。その後もスタメンの全員が2桁得点を挙げる活躍でオフェンスを牽引し、一度もキャバリアーズにリードを許すことなく15点差での快勝となった。
それでも『Miami Herald』によると、今シーズンのヒートはリーグで2番目にクラッチゲームが多く、ここ12試合のうちの7試合でもクラッチゲームとなっている。そのため、15点差以上をつけての勝利はまだ3回目で、指揮官のエリック・スポールストラは「毎試合で様々なチャレンジがある」と試合後に振り返った。「今日はリードした状態を保つ方法を見つけ、そして相手にカムバックさせないようにするためのチャレンジをした。途中でちょっと浮き沈みがあったり、ディフェンスではミスもあったが、ゲーム全体を通しては勝利するために十分なバスケットができた」
また、膝を負傷して3月2日のホークス戦以降、欠場が続いていたバム・アデバヨがこの試合で復帰。アデバヨは、ジミー・バトラーとのツーメンゲームやインサイドでディフェンスを引き寄せて味方のスペースを作り出すなど、30分間の出場で14得点9リバウンド6アシスト2ブロックと攻守に渡って勝利に貢献した。
アデバヨは「戻って来ることができて良かった。復帰できたから、あとはただチームに上手く溶け込むだけだ。2週間もプレーしていなかったからね。でも、こういう経験をすることができて良かったよ」と淡々とコメントした。
この試合で28得点12リバウンド4アシスト2スティールを挙げたエースのバトラーについて聞かれると「彼はこのリーグでスーパースターの一人だけど、過小評価されている」と言うと、笑顔を交えながらこう続けた。「でも僕たちは彼の努力を知っている。それに僕たちが勝ち続けることができれば、彼の功績だって認められるはずだ。僕たちはそのためにも勝ちたい。彼がMVPであり続けるためにもね」