ロールプレーヤーのモチベーションアップに繋がるアイディア
マーベリックスはペイサーズに124-112で勝利し、7勝7敗と勝率を5割に戻した。
ハイライトはエースのルカ・ドンチッチが13得点12リバウンド12アシストでトリプル・ダブルをマークし、史上最年少で通算30回目のトリプル・ダブルを達成したことだろうが、試合後のロッカールームでの主役は、ベンチから18分55秒プレーして10得点5リバウンド2スティール2ブロックで勝利に貢献したウィリー・コーリー・スタインだった。
指揮官のリック・カーライルは、ディフェンスコーディネーターのジャマール・モズリーを連れてロッカールームに現れると、この日ディフェンスで活躍したコーリー・スタインにディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・ゲームベルトを贈呈。これは、コーチのモズリーが発案したもので、チームが勝利した試合で、特に守備で貢献した選手に贈られるチャンピオンベルトだ。
新設された真っ白なベルトを渡されたコーリー・スタインは、チームメートから称えられ、王座を両手で掲げて喜んだ。
カーライルは「ウィリーのブロックショット、それにリムプロテクションは素晴らしかった」と称賛。指揮官から高い評価を受けたコーリー・スタインは「コーチ・モーズの考えで、守備でのモチベーションになる」と、ベルトについて語った。
「このチームで自分が与えられた大きな役割はリムを守って、ピック&ロールでチームメートの力になって、エネルギー溢れるプレーをすること。今日は役割を十分にこなせたと思う。勝利に貢献できたからこそ、このベルトをもらえた」
ディフェンスでの貢献はスコアリングと比べて地味で、プレーによっては評価されることも少ない。だが、ベルトという形でパフォーマンスを称えられれば、ロールプレーヤーのモチベーションアップに繋がる。
チームがこのアイディアをいつまで続けるかは分からないものの、『初代王者』に戴冠したコーリー・スタインに続く形で、守備で違いを生み出す選手が増えれば増えるほど、マブスの戦績も向上するはずだ。