3ポイントシュートとディフェンスに優れる即戦力
2020年のドラフトで1巡目指名権を3枠(14位、26位、30位)も保持していたセルティックスは、全体14位でバンダービルト大学のアーロン・ネスミスを指名した。
ネスミスは、今年のドラフト組の中でベストシューターと呼ばれる選手で、大学での昨シーズンは3ポイントシュート成功率52.2%を記録。守備も堅実で、現役NBA選手ではダニー・グリーンやウェスリー・マシューズら『3&D』タイプと比較されている。
セルティックス指揮官のブラッド・スティーブンズは、ドラフト後にネスミスについて聞かれ、「どのチームも求める、点を決められる選手」と彼を評した。「スクリーンを生かしてシュートを打てる。努力を怠らない選手で、サイズ(198cm、96kg)もあり、万能性もある。我々のディフェンスにもフィットするだろうから、複数のポジションを守れる選手になってもらいたい」
ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、マーカス・スマートが中心のセルティックスは、攻守のバランスが良いチームだ。ただ、ピュアシューターと呼べる選手がいなかったため、ネスミスはチームの新たな武器になりそうだ。
指名された直後に涙を流して喜んだネスミスは「夢がかなった。8歳から夢に見たNBA選手になれるのだから、信じられない気持ち」と答えた。
例年よりシーズンに向けた準備期間は短く、ネスミスは来月から始まるトレーニングキャンプで首脳陣にアピールしなければならない。即戦力として期待に応えられるかどうか、ベストシューターの実力に注目したい。