「子供たちと妻をリスクに晒したくはない」
ジャズのジョー・イングルズは、オールスターブレイク前に息子ジェイコブの自閉症を公表した。自閉症を持つ子供は一般的に免疫系の機能が低いため、新型コロナウイルス感染のリスクが高い。イングルズが最も恐れるのは息子の感染だ。
イングルズは息子の安全を守るためなら現役を引退しても構わないと『The Athletic』のポッドキャストで語った。
「もし、ジェイコブをウイルスから守りたいなら2度とプレーするなと言われれば、僕はそのとおりにする。オーストラリアへ帰って試合に出られなくなっても構わない。今すぐにでもこのジムから出ていける。服もこのままで空港に向かうよ。何のためらいもなく決断を下す。子供たちと妻をリスクに晒したくはない」
ジャズは2週間ほど前にルディ・ゴベアがNBA初の新型コロナウイルス陽性の選手となったことで注目を浴びてしまった。しかしイングルズは、ヘッドコーチのクイン・スナイダーのおかげでチームはウイルスに対して他のチームよりも準備ができていたと語る。
「スナイダーはシアトルに家族や友人がいて、彼らはすでに深刻な状況になりつつあることを理解していた。NBAから指示がある前にミーティングが2、3回あった。まだ誰も新型コロナウイルスについて語っていなかった時だ。コーチのおかげで僕らは一歩先の対応を取ることができた」
ゴベアに陽性反応が出た後、イングルズはチームメートとともにウイルス検査を受けた。検査はインフルエンザと同じように、綿棒を鼻の奥まで挿入するもので、「頭のてっぺんから突き出てきそうだった」と言う。
ジャズはドノバン・ミッチェルにも陽性反応が出て、ゴベアとミッチェルは会話をしていないと伝えられていたが、イングルズは2人の関係、そしてチームの結束についても問題ないと考える。「僕らは100%大丈夫だ。ケミストリーも問題ない。ジャズはNBAの中でも特に選手同士の仲が良いことで知られているし、今でもそれは変わらないよ」