「間違いに気づき、以来自主的に隔離しています」
ラプターズのクリス・ブーシェイはNBAとチームからの自宅待機命令を破ったことをSNSで謝罪した。ブーシェイは3月12日にトロントのダウンタウンにあるスーパーマーケットで買い物をしているところを写真に撮られた。
3月9日のジャズ戦の遠征に参加した、ブーシェイを含むラプターズの50人を超える関係者は3月11日、12日に新型コロナウイルスの検査を受けた。検査結果が出るのが13日だったため、買い物に出かけた時点ではブーシェイは陽性かもしれなかったにも関わらず、彼はチームの命令に従わず外出してしまったのだ。
検査の結果、遠征に参加した全員が新型コロナウイルス陰性であることが判明したが、2週間の自宅待機は継続された。
ブーシェイの軽率な行動に対し、球団は16日に声明を発表した。「症状が出ないか自分でモニタリングするよう伝えていました。しかし、ブーシェイはその命令に従わなかった。そのことを彼はとても後悔しています」
ブーシェイ自身もソーシャルメディアを通じて謝罪文を発表した。「私は数日前、チームの自宅待機命令を破ってしまいました。トロントに住んでいる方々、ファン、そして球団に対して謝罪したいと思います。新型コロナウイルスの検査は陰性でしたが、コミュニティの皆さんを危険に晒そうという意図は全くありませんでした。私は自分の犯した間違いに気づき、以来自主的に隔離しています。トロントの皆さんも安全にお過ごしください」
ブーシェイは新型コロナウイルスに感染していなかったため、他人を感染させることはなかったが、今回の行動は非常に軽率で危険だと言わざるを得ない。パンデミックに対する効果的な対策は、自宅に籠もり外部との接触を避ける、ソーシャルディスタンシング(社会的隔離)くらいしかなく、ブーシェイのような行動をとる人が増えるとその効果が失われ感染拡大につながる。
この件がソーシャルディスタンシングの重要性を再確認するきっかけになることを願うばかりだ。