島根スサノオマジック

攻守が噛み合い、19-0のランで逆転勝利

横浜ビー・コルセアーズvs島根スサノオマジックの第1戦。ブロックショットにスティールとディフェンスが機能し、そこからオフェンスも噛み合い始めた島根が後半に19-0のランで逆転。その後は危なげない試合運びで74-64と逃げ切り、うれしい今シーズン初勝利を挙げた。

前半の島根は横浜の得点源であるジェイソン・ウォッシュバーンを止められず、追いかける展開が続く。シュート精度が上がらず苦しんだが、我慢の時間帯をインテンシティの高いディフェンスで耐えしのぐ。ブライアン・クウェリのゴール下が決まり一時は逆転に成功するも、牧全に3ポイントシュートを決められ、32-36とビハインドを背負って前半を終えた。

島根はフィニッシュこそ決まらなかったが、オープンを作ってシュートを放つなど形は作れていた。また、ウォッシュバーンのインサイドプレーや田渡凌のフローターなどで失点するも、タフショットを打たせることには成功しており、ディフェンスも崩れていたわけではない。

こうした我慢が実り、後半に怒涛の反撃を見せる。フィジカルで負けず、スイッチを多用したディフェンスで横浜のボール回しを停滞させると、強引に突っ込んでくる相手のボールに手を出してターンオーバーを誘発。そこから攻めに転じてワンマン速攻などのイージーシュートが増えるとリズムが良くなり、前半に決まらなかったアウトサイドシュートも決まり始めた。

島根は第3クォーター残り5分から15-0とビッグランを作り出し、一気に逆転。最終クォーターに入ってもディフェンスの強度が下がらず失点を最少限に抑える。そして、このクォーターだけで8アシストを記録したように、チームオフェンスが機能。ディフェンスを崩しロバート・カーターが10得点、クウェリが7得点とインサイドで着実に加点し、2桁のリードを保って快勝した。

島根スサノオマジック

6戦目にして初勝利「正直ホッとしています」

今シーズン初勝利を挙げた鈴木裕紀ヘッドコーチは「結果が出ずに苦しい状況だったんですけど、勝たせることができて良かった。正直ホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。

これまでの5試合はリーグワーストとなる平均17ターンオーバーを喫し、これが敗因の一つとなっていた。「ボールをシェアしながら戦ってくれて、ターンオーバーの数を減らすことができた」と鈴木コーチが語ったように、今日の試合では12-17と安定感で上回った。

また、北川弘が初先発、阿部諒が2試合目の先発とスターティングラインナップのテコ入れを行ったことも勝利の要因となった。北川が日本人トップの11得点を挙げ、阿部は5アシストを記録し「2人がウチのフローを作ってくれた」と、采配も生きた。

5試合を終え、平均61.2得点と得点力不足に陥り、ターンオーバーもワーストで連敗を喫していたが、73.2失点とディフェンスは安定している。今日のようにディフェンスで我慢し、チームオフェンスが噛み合えば「14位以内に入る」という目標は現実味が増すはずだ。

10月19日のB1 9試合の結果
宇都宮92-86三河
A東京93-100京都
横浜64-74島根
千葉73-83川崎
富山76-81大阪
三遠72-87SR渋谷
新潟 – 北海道
滋賀 – 名古屋D
琉球 – 秋田

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