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デビューシーズンを前にした『雑音』に流されず対応

レギュラーシーズン開幕まであと2カ月あまり、新人選手は初めてのトレーニングキャンプに向けた準備をそれぞれ行っている。ただ、サンズのジョシュ・ジャクソンは思わぬストレスを抱えることになった。

カイリー・アービングがキャバリアーズにトレードを要求したことで、サンズはその交渉相手の一つと噂されている。もし実際にこのトレードが前進するのであれば、今年のドラフトで全体4位指名を受けたジャクソンは交換要員の有力候補となるだろう。

デビューを前にしたルーキーにとって、自分の名前がトレード候補としてメディアに取り上げられるだけで相当なストレスになるはず。しかしジャクソンは現状を冷静に受け止めている。『Sirius XM NBA Radio』に出演したジャクソンは「もしトレードが成立するのなら、とっくに決まっているはずだよ」と答えた。

「代理人の話を聞くだけで、ソーシャルメディアはチェックしない。ソーシャルメディアは、皆が言いたいことを好き勝手に言う場だからね。ドラフト当日も同じように対応した。これからのことは分からないけど、与えられた状況でベストを尽くすだけ。仮に中国にトレードされたとしても、その時の状況で幸せになろうとするだろうし、最善を尽くすよ」

まだプロデビューも飾っていない新人の周辺で、これだけトレードの噂が聞かれるのも珍しい。ただ、コメントからも分かる通り、ジャクソンには新人らしくない落ち着きが備わっている。開幕をサンズで迎えるのか、それともキャブズに行くことになるのかは分からないが、今年のドラフトで最高の2wayプレーヤーと称されるジャクソン最大の武器は、この落ち着きなのかもしれない。