前半だけで29得点15リバウンド5ブロック

スパーズのビクター・ウェンバンヤマがマーベリックスとの接戦で圧巻のパフォーマンスを披露。キャリアハイとなる52得点、24リバウンド、8ブロックという驚愕のスタッツを叩き出し、112-111の勝利の立役者となった。

試合開始からウェンバンヤマの勢いは止まらなかった。チームの最初の12得点のうち10得点を挙げるロケットスタートを切ると、前半約17分間の出場で29得点を奪取。さらにフリースローは15本すべてを成功させ、ペイントエリアを完全に支配した。

22歳以下で、前半に25得点10リバウンド5ブロック以上を記録したのはNBA史上初の快挙となった。さらに守備面でも驚異的な存在感を発揮。第2クォーターには、同一ポゼッション内でクーパー・フラッグ、P.J.・ワシントン、ダニエル・ギャフォードのシュートを13秒間で連続3ブロックする超絶プレーを見せ、会場を熱狂させた。

スパーズが94-87とリードして迎えた第4クォーター残り9分11秒、ウェンバンヤマは右足首をひねり、ベンチへ下がった。しかし、マーベリックスに1点差まで詰め寄られた残り6分5秒、ウェンバンヤマは再びコートへ戻り、ここから10得点をマークして、マーベリックスの猛追を振り切った。チームメートのディラン・ハーパーは「足首をひねってもすぐに立ち上がって何事もなかったようにプレーする。彼はスーパーマンだよ」と脱帽。

試合後、ウェンバンヤマは「最近は風邪をひいて体調が良くなかったけど、今日は足の感覚が戻ってきたのを感じた。もっと頻繁にこういうプレーができるはずだ」と自信をのぞかせた。

今回のウェンバンヤマの記録は、NBAの歴史に刻まれるものとなった。1点差で勝利した試合で50得点20リバウンド以上を上げたのは1964年のウィルト・チェンバレン以来、史上3人目の偉業。1試合50得点20リバウンド5ブロック以上は、ブロックが正式記録となって以降、1974年のボブ・マカドゥー以来、史上2人目。さらに50得点以上を挙げた試合での8ブロックも、ブロックが正式記録となって以降の最多記録となった。

ミッチ・ジョンソンヘッドコーチは「3ポイントを除けばフィールドゴール15/20(75%)。彼はまさにペイントエリアを支配していた男だった。攻守両面で試合を支配してくれた」と絶賛した。

22歳にして早くも現役の伝説として君臨するウェンバンヤマ。さらなる進化を予感させる彼から今後も目が離せない。