最後まで3ポイントシュートの精度は落ちず

10月28日、琉球ゴールデンキングスが東アジアスーパーリーグ(EASL)の初戦で桃園パウイアン・パイロッツと対戦した。

9人のロスターで臨んだ琉球の先発は大浦颯太、小野寺祥太、キーファー・ラベナ、デイビッド・ヌワバ、ジャック・クーリーの5人。トランジションオフェンスを止められず先行されたが、高確率で3ポイントシュートを沈めて食らいつくと、開始約6分半にはヌワバがステップバックスリーを沈めて逆転に成功。その後、脇真大が早くも自身3本目の3ポイントシュートを射抜いたことで、28-21とリードして第1クォーターを終えた。

その後、前半の3ポイントシュート成功率が55%と、長距離砲の精度で上回り試合を優位に進めていた琉球だが、トリプルチャンスから3ポイントシュートを射抜かれ、ラストポゼッションにエースのルー・チュンシャンに速攻を決められるなど、突き放すことができずに43-35で試合を折り返した。

その後もアウトサイドシュートの精度が落ちずにリードを保っていたが、相手のスイッチディフェンスに手を焼きオフェンスが停滞。そして、残り約4分には川真田紘也のゴール下がブロックされ、そのままトランジションに持ち込まれて66-67と逆転を許した。それでもクーリーが206cmのアンディ・ディエンから3つ目のファウルを誘発して悪い流れを断ち切ると、そのクーリーがフリースローのリバウンド争いでファウルをもぎ取り、貴重なフリースローで加点して76-72と再逆転して最終クォーターを迎えた。

その後、互いに決定機を決め切れずに膠着状態が続いたが、3点リードで迎えた残り6分42秒に、速攻を止めようとした大浦がディエンから4つ目のファウルを獲得。自ら手を上げたように、ファウル覚悟でイージーバスケットを食い止めようとしたが、結果的に速攻の失点を防ぎつつビッグマンから4つ目のファウルを誘発するビッグプレーとなった。さらに直後には、点差を6に広げるプルアップスリーを沈めた。しかし、アグレッシブさを失わない桃園に攻め込まれると、残り1分34秒に速攻から失点し、91-92とついに逆転を許した。それでもヌワバのアタックからズレを作り、ラベナがコーナースリーを射抜いて再逆転すると、その後のファウルゲームで得たフリースローを確実に決め切ることで103-97の接戦をモノにした。

クーリー「自分たちがコントロールできることに集中する、それだけです」

琉球は大浦がゲームハイ(タイ)の20得点に加え7アシストを記録。クーリーが18得点、ヌワバと小野寺が15得点で続いた。強みであるはずのオフェンスリバウンドで上回られ、セカンドチャンスポイントで3-18、速攻での得点で6-21と圧倒されたが、3ポイントシュート成功率が48.5%と最後まで精度が落ちなかったことが、ハイスコアリングゲームを制す要因となった。

フラッシュインタビューに応じたクーリーは「チームを本当に誇りに思っています」と言い、ロスターが9人しかいない状況での勝利を噛みしめつつ、現在のチームについて語った。

「本当に過密でタフなスケジュールを戦ってきましたが、このような逆境を乗り越えて戦い抜いたチームを誇らしく思います。自分たちの戦い方、そしてこの沖縄という組織を代表して見せた戦いぶりを本当に誇りに思っています。僕たちにとって鍵となるのは、常に『自分たち自身に目を向けること』です。今シーズンに落とした試合はすべて、自分たち自身のミスで自滅してしまったものでした。人数が足りなかろうが、フルメンバーだろうが、どんな逆境があろうと、毎試合40分間集中して全力でプレーし続けることだけが必要です。自分たちがコントロールできることに集中する、それだけです」