「1対1で自分がどれだけ守れるかが重要」
『FIBA女子ワールドカップ2026』のグループフェーズ第2戦、日本代表はドイツに58-74で敗戦し、1勝1敗となった。決勝トーナメント進出をかけて日本時間の7日深夜にスペインと対戦する。
ドイツ戦の日本は、積極性に欠けたシュートセレクションもあってアップテンポな展開に持ち込めず。さらに生命線の3ポイントシュートが27本中3本成功と完全に沈黙したことで、オフェンスは良いところがなかった。ディフェンスもドイツのサイズを生かした力強いアタックを食い止めることができなかった。だが、個人で見れば渡嘉敷来夢は5リバウンドに加え4ブロックと見事なディフェンスだった。
「4ブロックは個人のローポストのディフェンスとしては良いかなと思います。ただ、チームとして結果は出ていないので、評価するのは難しいです」
渡嘉敷は、チームが勝ってこそ個人の活躍も評価されるものと冷静にコメントし、さらにディフェンスについて振り返る。
「相手のほうがフィジカルが強かったです。ただ、全部が全部、悪いわけではないですし、(6失点に抑えた)第2クォーターはチームで良いディフェンスができました。その後で相手がオフェンスを変えてきた後、自分たちもディフェンスのやり方を変え、さらに強度を上げないといけなかったです。そこはしっかり反省したいですし、スペイン戦に向けて切り替えたいです」
渡嘉敷にとって今大会は、4年前の『FIBA女子ワールドカップ2023』以来となる世界大会だが、ここまで2試合で合計7ブロックとゴール下の守護神として健在ぶりを示している。百戦錬磨のベテランは、「1対1で自分がどれだけ守れるかは重要になってきます。それができれば相手がムキになって視野が狭くなり、味方もヘルプが来やすくなります」と、チームで守る中でも自身がまずは個でしっかり抑えることにプライドを持っている。それが有言実行だということはブロックの数字も証明している。
グループ最終戦を前に、日本が所属するグループAは全4チームが1勝1敗という大混戦となっており、他力本願ではなくスペインに勝利することで運命を切り開きたい。渡嘉敷は「打つべきシュートをしっかり打ち、全員でしっかりと守り切る。そして40分間あきらめない。これが一番重要になります」と勝敗を分けるカギを挙げる。
そして自分のやるべきことを語る。「40分間の中には、良い時だけでなく悪い時もあると思います。悪い時にどれだけみんなで踏ん張れるのかが大切で、ベテラン枠に入っている自分はそこでみんなを引っ張っていきたい。そして自分のディフェンスでチームに勢いをつけたいです」
スペインはメーガン・グスタフソン、アワ・ファムという2人の長身WNBA選手を軸に、インサイドを強調したオフェンスを仕掛けてくるだろう。そこで渡嘉敷が1対1で食い止め、ディフェンスの起爆剤として日本に流れをもたらすことに期待したい。
