ブルック・ロペス

「何故あんなことになったのか本当に分からない」

シドニーで行なわれたアメリカ対カナダのエキシビションゲーム終盤、オーストラリアのファンによる『ブルック・ロペス・フィーバー』が起こった。

アメリカが84-68で勝利した試合の第4クォーター、すでにベンチに下がっていたロペスが会場のビジョンに映し出されるたびに観客が大きな歓声をあげ、ロペスの再登場を願った。

その後も試合そっちのけで、ロペスがビジョンに映し出されるたびに大歓声が起こり、本人も困惑。最後はヘッドコーチのグレッグ・ポポビッチも根負けし、残り1分13秒にロペスを再びコートに送った。

試合後の会見で、謎の『ロペス・フィーバー』について聞かれたポポビッチは、「一体全体、どういうことなんだ?私には見当もつかない」とコメント。「最初は困惑させられ、それから試合に集中し続けようと努力した。おかしなことはしたくなかったが、歓声があまりにも大きくなったので、最後は根負けしたよ」

影の主役となったロペスは、「何故あんなことになったのか本当に分からない。信じられないよ。会場のみんなには、ポップの機嫌を取ってもらいたかった。彼も最初は抵抗していたけれど、最後は折れたようだね」と、笑顔で答えた。

オーストラリアを気に入ったかを聞かれると、ロペスはジョークを交えて返した。

「それくらい好きな国。みんなの愛情は信じられないくらいすごかった。ボグス(アンドリュー・ボーガット)に電話して、こっちのプロリーグについて聞かないといけないね。いつか、彼と共闘しようかな」

オーストラリアのファンがロペスに歓声を送った理由は謎のままだが、滞在中に大歓迎を受けたチームUSAは、今週末から中国で開催されるFIBAワールドカップに臨む。