ペイトン・ワトソン

マイケル・ポーターJr.が応援に「一生の友達だ」

ナゲッツのニコラ・ヨキッチは膝を痛め、シーズン全休は避けられたが左膝の過伸展で約1カ月の戦線離脱となった。その時点ですでに主力にケガ人が続出していたこともあり、22勝10敗だった成績はヨキッチ復帰まで大きく落ち込むものだと思われた。しかし、その後の8試合で5勝3敗と思わぬ健闘を見せている。

若手にチャンスを与えないことでマイク・マローンが昨シーズン終盤に解雇され、デビッド・アデルマンが指揮を執るようになったことで、ナゲッツの若手のプレータイムは増えていたが、目立った成果は出ていなかった。ヘッドコーチが若手を起用してもしなくても、ヨキッチをはじめジャマール・マレー、アーロン・ゴードンと各ポジションに実力者が揃い、優勝メンバーは連携も最高レベルで、若手が食い込む余地は残っていなかったのだ。

それがヨキッチを含む主力にケガ人が相次いだことで、若手たちがノビノビとプレーして結果を出し始めた。中でも4年目のペイトン・ワトソンは年明けから23.7得点、6.7リバウンド、3.5アシストとエース級のスタッツを残している。

同じ2022年ドラフト組のクリスチャン・ブラウンが1年目からローテーション入りして、これまでのナゲッツでは若手で唯一の主力になった。一方でワトソンは出場機会が安定せず、コートに出てもプレーの判断に迷うことが多かった。それが今では自信満々でチームを引っ張り、西カンファレンスの週間最優秀選手賞に初選出された。

現地1月13日、敵地のペリカンズ戦ではマレーの35得点に続く31得点を記録。シュートの確率ではマレーを上回り、ディフェンスとリバウンドでの貢献も高く、さらには同点の残り1分からの攻めではスピンムーブでデリク・クイーンを振り切り、決勝点となるシュートを決めている。

「その少し前に3ポイントシュートを外したんだけど、感触は悪くなかったから、次のシュートを置きにいきたくなかった。今日はミドルレンジのジャンパーをほとんど決めていて、しっかりインサイドに切り込んで自分の得意な形で打とうと思った」とワトソンはゲームウィナーを振り返る。

そして週間最優秀選手賞について「個人賞を最後にもらったのがいつだったか思い出せないよ。リーグに認められたことは、さらなる成長のモチベーションになる。これが最初で最後にならないように、これから何度も受賞できるように頑張りたい」と語った。

この日のコートサイドには珍客にしてワトソンにとっては頼もしい人物が座っていた。昨年オフにネッツに移籍したマイケル・ポーターJr.だ。次がニューオリンズでのペリカンズ戦とあって、前乗りしてかつてのチームメートの応援に訪れていた。

「ちゃんと話してないけど、シュートを決めた後とかに少し言葉をかわしたよ。彼は今でも僕たちの仲間だからね。心から愛している」とワトソンは言う。

かつての仲間を応援し、その活躍に大喜びしていたポーターJr.はこう語った。「7年もナゲッツにいれば、元チームメートじゃなく一生の友達になる。チャンスがあるなら応援しないわけにはいかない。ネッツの選手としてペリカンズのスカウティングも必要だしね。若いヤツらの活躍を見るのは本当に良いものだよ」