アグレッシブな守備で相手を苛立たせるスペシャリスト
シーズン中にトバイアス・ハリスをセブンティシクサーズにトレードしたクリッパーズは、今シーズンのプレーオフ争いから後退したかと思われた。しかし、現在カンファレンス8位に躍進し、9位のキングスとは5ゲーム差をつけているため、2年ぶりのプレーオフ進出が現実のものになろうとしている。
クリッパーズの司令塔を務めるパトリック・べバリーは、アグレッシブな守備が特徴的な選手で、サイズで上回る相手チームの主力とマッチアップする場合もしばしば見られる。執拗な守備とチェックで相手を苛立たせることに長けているべバリーは、自己主張の強い選手でもある。『Sports Center』に出演した際、NBAで嫌いな選手はいるかと聞かれた際には、「自分のチームの選手以外全員」と答えた。
「自分と同じチームでなければ、好きではないね。別に傲慢な人間になりたいわけでも、酷い男になろうとしているわけでもないよ。それが自分の立ち振る舞い方。選手のことをリスペクトしているけれど、どういう訳か好きではない選手が多いね」
べバリーのような選手は、敵にすれば厄介だが、味方にいれば心強い。彼自身も「もしウチのチームに所属していない選手なら、自分のことを嫌うだろうね。でも。ウチの選手なら、きっと自分を好きになってくれるよ」と言う。
「だって、俺はどんな困難にも立ち向かうし、仮に30点差をつけられていても、試合終了だなんて考えない」
べバリーは、2017年のオフにクリス・ポールを含む大型トレードで自分を放出したロケッツについて聞かれると、「頭に来る」と一言だけ返答。続けてプレーオフ・ファーストラウンドでどのチームと対戦したいかを聞かれた際には「どのチームでも構わない。周りは、自分たちがプレーオフに出場できないと思っていたのだからね。もしロケッツと対戦することになれば楽しいだろうね。でも、どのチームが相手でも関係ない」と、答えた。
今のままの順位でレギュラーシーズンを終えれば、クリッパーズは王者ウォリアーズとファーストラウンドで対戦する。べバリーならば、ステフィン・カリーに仕事をさせないため、あらゆる手段を講じるだろう。
べバリー以外にも、クリッパーズにはフレッシュな若手に加えて、先日ベンチからの通算得点で新記録を樹立したルー・ウィリアムズ、ダニーロ・ガリナーリなど一芸に秀でているベテランが多い。そして、曲者のべバリーが、クリッパーズを不気味な存在にしている。最終的な順位はレギュラーシーズン最終週まで決まらないだろうが、彼らが波乱を起こす可能性はゼロではない。
Patrick Beverley wasn't about to let Steph flex on him ? pic.twitter.com/g0OqtxT0hC
— SportsCenter (@SportsCenter) 2018年12月24日