「僕はいつも『5番』だった」

2020年のNBAドラフトで全体1位指名を受けて以来、背番号1のジャージを着用してきたティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズが、来シーズンより背番号を5に変更する。その理由についてエドワーズは「家族に敬意を払うため」と語っていたが、『5番』への想いはとても深いものだったようだ。

2015年、まだ14歳だったエドワーズは、わずか8ヶ月の間に母親と祖母を癌で亡くしている。2人ともその月の『5日』に亡くなったそうだ。母と祖母の死後、エドワーズは姉と兄に育てられ、法的な親権は2人が共有した。

ジョージア州アトランタで幼少期を過ごしたエドワーズは、ダニエル・マクラフリン・セレル高校に通い、2017年1月にホーリースピリット・プレパラトリー・スクールに転校。エドワーズのトレーナーであり、元カレッジバスケットボール選手でもあるジャスティン・ホランドは「彼は家族のためにプレーしているんだ」と語る。

エドワーズは『The Athletic』のシャムス・カラニア記者に対し、「『A1 From Day 1』というニックネームは与えられたものであって、僕が作ったものじゃない。僕はいつも『5番』だった」と語る。NBAに入る前、高校とジョージア大学で『5番』をつけていたエドワーズは、誕生日も8月『5日』だ。

昨シーズンまで1番を着ていたのは、すでにマリーク・ビーズリーが5番を着ていたから。ビーズリーがジャズにトレードされるとカイル・アンダーソンが5番を着ることになったが、彼は昨シーズンのベストプレーヤーだったエドワーズのため、背番号を譲ることに同意したという。