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熟考の末、現役復帰しないことを決断

先日、正式に現役引退を表明したレイ・アレンが、キャバリアーズからのオファーを断っていたことを『Dan Patrick Show』の電話インタビューに応じた際に明かした。

「断ったという言い方が適切かどうかは分からないけれど」と前置きした上で、アレンは言う。

「キャブズは僕に加入してもらいたかったようで、ロスターにも枠を設けることを考えてくれた。僕も自分がチームにフィットするかどうかを考えた。自分が現役を続けたいかどうかも、じっくり考えたよ。でも、これまで父親らしいことができなかったから、家に残ることにした」

アレンは、キャブズからのオファーを受けたことで、2007年に取った行動を思い出したという。当時セルティックスにトレードされたアレンは、ポール・ピアース、ケビン・ガーネットとのビッグ3を結成し、2007-08シーズンにセルティックスで優勝を達成した。記念すべきシーズン開幕前、2007年の夏、自身がNBA史上歴代2位の3ポイントシュート成功数を記録したレジー・ミラーを熱心に勧誘したことを明かした。

「07年の夏、本当に熱心にレジー・ミラーを勧誘したんだ。『優勝する可能性が高いチームだから』と口説いてね。何度か話し合いもした。ただ、彼は、『ようやく身を引いて、自由な時間を手にしたんだぞ』と言っていた。それで気が付いたんだ。『肉体的に可能であったとしても、やらなければいけないわけではない』とね。それで復帰しないことを決めたんだ」

レジー・ミラーを勧誘した時の自分をキャブズに重ね、引退を決意したアレン。