「今回のケースは、おそらく3チーム間トレードになると思う」

シーズン前から球団にトレードを要求しているベン・シモンズに関して、セブンティシクサーズのバスケットボール運営部門代表を務めるダリル・モーリーが口を開いた。

『The Mike Missanelli Show on 97.5 The Fanatic Philadelphia』に出演したモーリーは、シモンズを含むトレードに関して「すぐに成立する可能性は低い」と語った。「トライしていないわけではなく、フロントオフィスのスタッフ全員で仕事に取り組んでいる。ただ、このリーグでトレードを成立させるには、2、3チームが必要になってくるから大変なんだ。リスクを嫌う意見も多く、いろいろと決定を下さないといけない、というハードルもある。それだけ複雑だから、成立する可能性の方が低い」

モーリーは、シモンズを含むトレードに複数のチームがかかわる可能性、そして以前から名前が挙がっているキングスを含む案についても触れた。「今回のケースは、おそらく3チーム間トレードになると思う。大きなトレードになれば、複数のチームがかかわる。ただ、これほど大きなトレードが成立する可能性は低い」

「キングスを含むトレードで上手くいく可能性がある話はあると思う。ただし、それがいつ成立するかは私にも分からない。それに、キングスとウチだけのトレードになることもないだろう。おそらく複数のチームが絡むものになると思うが、我々が設けたラインに達する案は出てくるはずだ」

シモンズがプレーしていなくてもシクサーズは26勝18敗で東カンファレンス5位と健闘中で、首位のブルズともわずか2.5ゲーム差だ。エースのジョエル・エンビードが「何かを変えなければいけない緊急性はない」と発言したように、チームの状態は良い。

モーリーの言葉を信じるなら、現地2月10日のトレードデッドラインまでにシモンズを含む大型トレードは成立しない可能性が高い。シモンズが翻意するとも思えず、やはりこのまま今シーズン1試合にも出場せず、各チームがロスターを編成する夏に仕切り直しとなりそうだ。