橋本竜馬

「時には『これじゃダメだ』と言い合いながらやる」

レバンガ北海道が川崎ブレイブサンダースのホームに乗り込んだ第1戦。終盤まで接戦を繰り広げたが、一歩届かず83-88で敗れた。

今シーズンの北海道は外国籍選手の合流が遅れたこともあるが、開幕から17試合を終えて4勝13敗と苦戦している。それでも敗れはしたが、前節の千葉ジェッツ戦では4点差で、昨日の川崎戦では、エースのニック・メイヨが欠場の中でチーム一丸で戦い、強豪の川崎を苦しめた。

川崎戦でも積極的なドライブや攻めのディフェンスでチームを引っ張った橋本竜馬は、ここまでのチームの成長を「一歩進んで二歩下がるぐらいのイメージです。難しいところもたくさんありますが、今はチームでやりたいことを表現しようとしていて、そこはだんだん良くなってきていると思います」と語る。

チームとしてはディフェンスやリバウンドの改善に取り組んできたというが、その上で一番大切になってくる部分が『共通認識』だと橋本は言う。

「みんなが『今、リバウンドを取らないといけなかった』という認識が一緒になってきたのは良い部分です。その次のステップに進むためには、『取らないといけなかった』の部分を『取れたな』にする。そうやって次に繋げていくイメージを共有していかなければ、また進んでは下がるになってしまう。今はできたことを継続しながら、そこに足していくことが必要だと思います」

最初に「一歩進んで二歩下がる」と語った橋本だが、その下がっていた時期をこう説明する。「最初の頃はできていたことが、ある時からできなくなり、なぜそうなったのかと考えた時に、やはり練習がちょっと緩くなっているなと。それは僕だけでなくコーチ陣も同じように感じていたので、コミュニケーションを取りながら、みんなで練習から意識して、できないことを明確にする作業を行いました。時には『これじゃダメだ』と言い合いながらやることで、少しずつですが良くなってきていると思います」

もちろん、キャプテンであり、選手としても経験豊富な橋本が率先してチームを引っ張るが、「みんなで作るチームだと思う」と強調する。「まだまだ褒めるレベルではないですが、みんなで話し合いながらチームを作っています」

昨日の第1戦ではジョーダン・テイラーが26得点、ジャワッド・ウィリアムズが19得点と外国籍選手の得点が多かったが、それはチームでスペースを作ったり、パスを回して川崎のディフェンスを翻弄することで挙げた得点も多い。ディフェンスでもコミュニケーションを取ることで川崎を苦しめたりと、チームとしても確実に成長している。まずは今日の第2戦でどんなバスケットを展開するのか、そして今後の北海道の成長に期待したい。