ジョージ・ヒル

「できる限りみんなをサポートして恩返ししたい」

今週はじめ、NBAはオフコートで各コミュニティにポジティブな影響を与えた選手の活動を称える『NBAケアーズコミュニティ・アシスト賞』の受賞者を発表した。

受賞したのはキングスのハリソン・バーンズ、セルティックスのジェイレン・ブラウン、バックスのジョージ・ヒル、サンダーのクリス・ポール、マーベリックスのドワイト・パウエルの5選手。中でもバックスのヒルは「優勝より欲しかったタイトル」と喜びを語った。

「受賞は光栄なこと。3ポイントシュートコンテストより、MIP賞より、それに優勝よりも欲しかった賞だ。地域への貢献の方が自分にとっては優勝よりも大事だからね」

昨年の夏にバックスと再契約したヒルは、ミルウォーキーの子供たちのメンター的な役割を担い、人間形成に役立つアドバイスを送っている。服役経験を持つ親族もいるというヒルは、人生をやり直すチャンスを与える重要性を説いている。

「完璧な人間なんていない。逮捕される人もいるけれど、過去の経歴だけで人間を判断するのは自分たちの仕事ではない。それは神様がやるべきことだ。自分だって何度となく間違いを犯してきた。そしてやり直すチャンスを幾度となくもらった。制度的な人種差別によってセカンドチャンスを得られない人たちも多い。だから僕は自分の財力を使って、人生をやり直すチャンスを与えたい」

「ミルウォーキーに来た時からコミュニティ、ファンに受け入れてもらえた。だから、できる限りみんなをサポートして恩返ししたい。それこそが自分のすべきことだと思っている」