ラプターズへの貢献を称える元チームメートやファンに温かく歓迎されたテレンス・ロス、感謝を込めて360°ダンクを披露

2017/03/29
NBA&海外
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写真=Getty Images

相思相愛の関係は終わったが、これが正しい『凱旋』の姿

テレンス・ロスの存在は、トロントのファン、そしてラプターズにとって大きなものだった。2012年のドラフト全体8位でラプターズから指名されたロスは、抜群の身体能力と正確なロングシュートを武器にチームの躍進に長らく貢献。球団史上最長の4年連続プレーオフ進出を決めたラプターズにとっては、手塩にかけて育てた選手であり、大切な生え抜きでもある。エースのデマー・デローザンに負けず劣らず重要な選手だ。

だが、NBAは非情なビジネススポーツである。たとえエースだろうとトレードや退団の可能性があることは、選手全員が理解している。かつては東カンファレンス中位程度のチームがエリートレベルに成長した姿を間近で見続け、NBA優勝に向かう大きなプロジェクトの一員だったロスは、2月のトレードデッドラインを前にサージ・イバーカらと交換でマジックにトレードされた。

トレードされた後、初めてトロントに戻った3月27日、ラプターズの選手とコーチ、そしてトロントのファンは、功労者ロスへの感謝を示した。

大歓声で出迎えられたロスとの再会を誰よりも喜んだのは、同じ生え抜きのデローザンだった。

2人は試合前にコートで力強く抱き合い、言葉を交わした。そしてラプターズも、5年在籍したロスの功績を称える記念映像を製作。試合開始から最初に取られたタイムアウト中、会場のスクリーンで流した。

新人の2013年にはオールスターウィークエンドの『ダンクコンテスト』で優勝したロスは、試合でもたびたび豪快なダンクで会場を沸かせた。ファンへの感謝の気持ちだったのだろう。第3クォーター終盤、ロスは360°ダンクを披露している。

プレーオフ進出常連となったラプターズとは異なり、再建途中にあるマジックでプレーすることになったロスだが、トレード後は出場時間も増加。マジックでの15試合では、キャリアハイの平均12.3得点を記録している。