文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE

スペシャルゲストの辻直人は札束を前に「鳥肌が立つ」

Bリーグは本日、チャンピオンシップの発表会見を行った。

壇上に登場したBリーグの大河正明チェアマンと、バスケットボール解説者にしてNBAアナリストの佐々木クリスにより、大会方式や日程が発表された。

Bリーグのレギュラーシーズンは5月7日に終了する。各地区の1位と2位に加え、それを除いた12チームのうち勝率の高い2チームがワイルドカードとして、計8チームがトーナメント方式のチャンピオンシップに出場。この勝者が栄えあるBリーグ初代王者となる。

5月13日と14日に準々決勝の4カードを、リーグ戦の上位クラブのホームアリーナにて実施。準決勝は19日から22日までの期間で、こちらも上位クラブのホームにて試合が行われる。いずれも2戦先勝方式。1勝1敗の場合は10分間の「3試合目」を実施。この10分間で決着がつかない場合は5分間の延長戦を続ける『特別ルール』が設けられた。

そしてファイナルは5月27日の一発勝負。『歴史的開幕戦』と『オールスターゲーム』に続き代々木第一体育館がその舞台。NHK-BS1、およびフジテレビでの生中継が行われること、4月22日からチケットが販売されることも発表された。

レギュレーションの詳細はBリーグの公式サイトで確認できる。
https://www.bleague.jp/about/regulation.html

スペシャルゲストの辻直人は札束を前に「鳥肌が立つ」

シークレットゲストとして登場したのは川崎ブレイブサンダースの辻直人。オフ返上で登場した辻はお目当ての(?)優勝賞金の札束が入ったアタッシュケースを目の前にして「鳥肌が立ちます」と驚きながらも、「これは僕じゃなくてチームに入るお金なんですよね……」と半笑い。それでも最後は「60試合を戦ってきて、最後のチャンピオンシップは1戦の勝負なので、運を味方につけて全力で戦いたいと思います」とBリーグ初代王者への意気込みを見せた。

昨シーズンまでのNBLファイナルは3戦先勝方式、昨シーズンにこのレギュレーションでチームを優勝に導き、ファイナルMVPにも輝いた辻直人は、Bリーグのファイナルが一発勝負であることについて「大河チェアマンの隣でこう言うのもアレですけど、最初は『マジかよ……』と思いました」と違和感があったことを打ち明けるが、「最後の1試合に懸ける思いが強くなるのは良いこと」と前向きだ。

優勝チームに与えられる賞金は5000万円、賞金総額は1億0500万円。旧NBLとbjリーグ時代と比べると文字通り『桁違い』である。

レギュラーシーズン終了まで1カ月半ほど。枠の争いは最終節まで続くだろう。辻の所属する川崎を含め、いくつかのチームがすでにチャンピオンシップ出場を決めているが、それでも有利な条件で大会に参加するためには上位に食い込む必要があり、消化試合は一つもない。

いよいよシーズン終盤戦、チャンピオンシップを見据えた戦いはさらに過熱していく。