3月第1週の『BEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK』が発表された。選出された5つの得点シーンを振り返る。

第5位 竹内譲次(A東京vs栃木)
竹内公輔との兄弟対決がランクイン。ゴールを背にして身体をソフトに当てターンアラウンドシュートを選択する譲次と、それを察知しシュートに備える公輔。1つ目のフェイクは読まれるも、2つ目のフェイクで公輔を飛ばし、譲次は軽々とシュートを沈めた。シュートを打つ前の2つのフェイクで勝負アリ。クールな譲次がさり気なく見せる「してやったり」の表情にも注目。

第4位 トレント・プレイステッド(A東京vs栃木)
第3クォーター残り3秒から沈めた、笹山の超ロング3ポイントシュート。シュートを警戒する鈴木達也を右への切り返しで振り切り、ハーフコートライン過ぎからしっかりと狙ったシュートはノータッチ(ボールがリングに触れずに入る)でリングに吸い込まれた。

第3位 ジェフ・エアーズ(A東京vs栃木)
田中にスクリーンをかけにいくと見せかけたエアーズだが、途中で反転するとリングへ向かう。ロシターはピック&ロールを警戒し先回りをしていたためエアーズを捕まえられずフリーに。その隙を見逃さなかった田中からのパスを受けたエアーズが豪快なボースハンドのダンクを決めた。田中のパスは一見簡単そうに見えるが、ディフェンスの名手である遠藤祐亮を欺くため目線とモーションはエアーズに向かず、パスコースを防がせないためのノールックパスとなっている。

第2位 ウェンデル・ホワイト(仙台vs川崎)
第4クォーター残り13秒、仙台が3点ビハインドの場面。後がない仙台はホワイトの1対1にすべてを託す。ホワイトは左への切り返しでマークにつくジュフ磨々道のバランスを崩し、3ポイントシュートを狙う。磨々道も3点だけは許さないと思わせる捨て身のシュートチェックにいく。ホワイトが強めに放ったボールがリングに吸い込まれ、リーグ最高勝率の川崎を相手に延長戦に持ち込んだ。

第1位 田臥勇太(A東京vs栃木)
同点で迎えた第4クォーター、5分を切った場面。ディアンテ・ギャレットの田中へのパスを狙っていた田臥がスティールに成功。奪ってから最初のドリブルで一気に加速し、独走状態となり決めた逆転のレイアップシュートが1位に。これはただのレイアップではなく、栃木が第1クォーター序盤以来となるリードを奪ったシーン。どれだけ我慢を重ねてきたかということがシュート後の田臥のリアクションに表れている。A東京との首位攻防戦の初戦を勝利に導くターニングポイントとなったプレーだった。