RJ・バレット

「小さなことを積み重ねていけば、成功にたどり着く」

現地1月12日に行われたニックスvsマーベリックスの一戦は、第1クォーターの中盤からリードを奪ったニックスが108-85で勝利した。

ニックスの指揮官トム・シボドーが試合後に「RJ(バレット)のモンスターゲームだった。ミッチェル(ロビンソン)もね」と語ったように、バレットが3ポイントシュート4本成功を含むゲームハイの32得点7リバウンド、ロビンソンは19得点10リバウンド2ブロックを記録してチームを牽引した。

「今日は私たちのスターターにとって今シーズン最高のゲームだったかもしれない。本当に一生懸命に、そして上手にプレーしてくれた」と、指揮官は全員が2桁得点を記録した先発メンバーのパフォーマンスを称えた。

バレットは月曜日のスパーズ戦でもゲームハイの31得点を挙げ、これで2試合続けての30得点超えを記録。クリスタプス・ポルジンギスが持っていたニックス史上最年少での連続30得点超えをバレットが21歳6カ月で更新した。

6日のセルティックス戦では自身初となる決勝ブザービーターを決めるなど、最近のバレットの活躍は目覚ましく、直近5試合のうち3試合で30得点以上を記録している。なお、今まで出場した158試合(直近の5試合を抜いた)のうち30得点以上を記録したのはわずか3回だけだ。

今シーズンのニックスは5勝1敗とスタートダッシュに成功したが、その後は失速し12月7日以降は黒星が先行していた。それでも、ここ10試合で7勝を挙げて、このマブス戦でようやく勝率5割復帰を果たした。

バレットは「小さなことを積み重ねていけば、成功にたどり着くと思うんだ。だから僕は残りのシーズンも自分の仕事を安定してやり続ける。そうしていれば僕たちは良いポジションにたどり着くことができると思う」と、自身の好調ぶりに浮かれるのではなく、冷静に現状を語った。

勝率5割復帰を果たしたニックスだが、順位はまだ東カンファレンス11位と低迷している。それでも8位のラプターズから11位のニックスまでゲーム差は1しかないため、この調子で勝ち星を増やしていければ一気に順位を上げることも可能だ。好調のバレットを中心に、彼らのここからの戦いに注目したい。