デズモンド・ベイン

大学で4年間プレーして30位指名、過小評価を覆す成長株

2年目のデズモンド・ベインは、ここまでチーム最長のプレータイムでグリズリーズの躍進を支えています。派手な選手ではないものの、美しい放物線を描く高確率のシュート力を武器に、平均得点を昨シーズンの9.2から17.7まで伸ばす大ブレイクで、MIP候補にも挙げられる大活躍を見せています。

テキサス・クリスチャン大で4年間プレーしてからドラフトにエントリーしたベインは、ドラフト1巡目最後となる30位で指名されました。指名順位が物語っているように高い評価をされていた選手ではなく、アーリーエントリーするほどの身体能力も持っていませんでしたが、大学2年生の時点で46%の成功率を記録する3ポイントシュートの精度に加え、学年が上がるごとにアシストやリバウンドでもスタッツを積み上げていきました。NBAプレイヤーになるまでに時間がかかった分、高い完成度を誇り、ルーキーシーズンからローテーションの一角としてプレーしました。

迎えた今シーズンはNBAのプレーレベルにも慣れ、ウイングシューターとしてだけでなく、ハンドラーとしても得点が取れる選手になってきました。オフボールでディフェンスの死角を突くのが上手いベインは、ルーキーシーズンからクレバーなポジショニングでワイドオープンを作り、キャッチ&シュートでの3ポイントシュートを確率良く決めてきましたが、加えて今シーズンは自らが仕掛けてのプルアップ3ポイントシュートも積極的に打つようになりました。成功率も40%を超えており、エリートシューターの仲間入りを果たしつつあります。

シューターと呼ぶにはがっちりとした体格のベインは、スピードやジャンプ力に欠ける一面はあるものの、フィジカルの強さも武器で、コンタクトプレーを厭わずインサイドへも果敢にドライブできます。『華麗なハンドリングスキル』とまでは言えなくても、ディフェンスの手が届かない位置に的確にボールを置き、ブレない体幹で力強く踏み切ってフィニッシュに持っていきます。

この特徴はディフェンス面でも生きており、ガードながらインサイドディフェンスが強く、コンタクトされても最後までボールを追いかけてプレッシャーを掛けられます。レブロン・ジェームズやデビン・ブッカーなど、様々なタイプの相手エースをマークし、フィジカルで真っ向からぶつかることもあれば、スクリナーをかわしてチェイス役にもなるなど、ディフェンス面でも引き出しの多い選手です。

完成度が高く、戦術力を武器にして勝負できるベインは、インテリジェンス溢れる判断力を見せるだけでなく、フィジカルの強さで強引に押し込んだり、ハッスルプレーでチームに勢いをもたらすこともエネルギッシュな選手でもあります。ポーカーフェイスを崩さない一方で、試合終盤に強気に打ち切れる熱いハートで、チームの勝利に貢献する期待の成長株です。

https://youtu.be/Q7JvC_UJVZU